学校の音楽の時間って、やることが決められており、みんなで一斉に同じ曲を歌ったり演奏したりしなくてはならないので、実はあまり好きではありません😣
「音楽」が「音が苦(おんがく)」になってしまっては辛いですよね😢
私は、楽譜があまり読めません。
それでも、耳コピをして適当にアレンジを加えて弾くことが小さな頃から好きでした。
だから、子どもたちには、好きな曲や音を楽しんで表現できるような場や時間を少しでも作れたらなぁと思い、放課後の時間に子どもたちとかかわってきました😊
その一場面。リコーダーを貰ったばかりの、当時2年生とのかかわりの記録から。。
「リコーダーふいていい?」と、小学2年生のAちゃん。話を聞くと、「学校の先生から、『お家の人に言ってからふきなさい』って言われてるの。でもね、うちアパートだから音を出したらダメだし…」
あ〜、そうか!!2年生の子たちは初めてリコーダーをもらったんだ!!もらったばかりの新品のリコーダーをふきたいけれど、家だとふけないから、特別に家の人の許可なしで、ここでふかせてほしいというのがAちゃんのお願いだった。
この、Aちゃんとのやりとりから、少しずつリコーダーを吹く2年生の輪が広がりました✨
みんな、リコーダーや、中に入っている棒、オイル、親指を置くための部品などに興味津々!
「初めてのものと出会うワクワク、大人が忘れてしまいそうな気持ちを子どもたちから伝えられた感じがした」と、当時の記録に書かれていました😌
そこへ、わんぱく坊主でAKBが好きなBくんが。リコーダーを開けると、高い音をピーピー鳴らし、その後は適当にピロピロ鳴らしていました。その様子を見て、あることを閃きました。
「Bくん、ちょっとおいで〜!!いいこと教えてあげる!!」と、Bくんを呼ぶを「ソ」と「シ」と「ド」の音さえあれば、Bくんの大好きなあの曲がふける…。
「AKBの『会いたかった〜』の歌を教えてあげる!!指をこうやってみて〜…」
Bくんもノリノリ。最初は「ソ」の音の出し方を教える。苦戦するかと思ったが、想像以上にすぐ「ソ」の音が出た。恐るべし、AKBパワー(笑)
そして、…「ソ」の音だけで「ピッピピッピ〜♪」とふいてみせた。
「ぶぁっはっは〜!!『会いたかった〜』!!」と興奮しまくるBくん。嬉しかったのだろう。
「さすがBくん!今のリズム完璧じゃん!!じゃあ次は『会いたかった〜♪』の『た〜♪』の音をやろう!!」と言って、今度は「ド」の音の出し方を教えた。
リコーダーの音を出さずに指遣いだけ練習。「こう!こうするんだよ〜!」と教えるとBくんも真似をする。本当にすぐに覚えた。
いよいよ音を鳴らす。「ピッピピッピ〜♪」…できた(笑)Bくんも大喜び!!
見事に「会いたかった〜♪」の音を出すことができた。
本当は「きみに(ドシド)〜♪」まで教えてあげようと思ったが、満足して友達に報告しリコーダーをしまったBくんの姿を見て、ここで終わりにするのがベストまなと思った。
BくんとリコーダーをAKBが結びつけた(笑)
嫌々やりたくもない曲を「訓練」されるような音楽は音楽じゃない。「音が苦」、「音…ガクッ」だろう。
本当に奏でたい曲と出会った時、音は自然に体に入ってくるし、弾こう・鳴らそうという意志が湧いてくるひ、自然と手が、口が、頭が動く。
「訓練」とかスパルタ式の練習とか、そんなのは必要ない。感じるままに音を奏でれば良い…。
もう4〜5年ほど前の出来事、記録ですが、今でもこの気持ちは変わっていません😌
そういえば昨年度、2年生の子どもたちが、ポケモンのアニメの曲を鍵盤ハーモニカで夢中になって弾いていました✨
私も、ピアノでポケモンアニメの曲や、つじあやのさんの「風になる」を弾き、子どもたちと一緒に歌ったり、「それ、鍵盤ハーモニカで弾きたいからドレミで書いて〜!!」という子どもたちのリクエストを受けて、ドレミの楽譜を作りました(o^^o)
好きこそものの上手なれ。
音楽に限ったことではないですが、やっぱり子どもたちの思いや願いが根っこにあるからこそ、豊かな表現が生まれるのだと思います😊