全ての女性が輝くキラキラ幸せセラピストの

松本陽子です

 

前回に引き続き、

私がこれまで心血を注いできた

特別養子縁組の橋渡し

のお話です

 

 

特別養子縁組って、

聞きなれない方も多いかもしれないんですが

赤ちゃんを養親に託す方がいれば、

その赤ちゃんを育てたいと望む養親さんも

沢山いるんですよね

 

その多くは不妊治療をしても

子どもを授からなかった方たちです

 

中には、

もともと妊娠ができない体であることを

知っている方たちもいます

 

たとえば、

子宮を持っていない女性や

染色体異常により無精子症の男性たちです

 

 

赤ちゃんが欲しい

赤ちゃんを育てたい・・・

 

 

 

 

そう望んだ夫婦が

悩みに悩んで選択した

特別養子縁組という制度

 

しかし赤ちゃんを託されるためには

沢山の壁があります

そう簡単に、赤ちゃんが託される訳では

ありません

 

でも、その待ちに待って

ようやく赤ちゃんを託されたご夫婦がいます

 

私が働いていた病院では、

様々な事情で養子縁組に赤ちゃんを託すまでに、

深い深いかかわりをさせて頂いています

 

そしてその後、彼女たちが託した赤ちゃんを

養親に橋渡しする役目を担っているのです

 

 

 

 

病院の院長から、

ずっとずっと赤ちゃんを心待ちにしていた

あるご夫婦のもとに連絡がいきました

 

「特別養子縁組に赤ちゃんを託す方がいます。

 その赤ちゃんが生まれました。どうされますか?」

 

養親さんたちは電話口で泣き出したそうです

そして、そのご夫婦は一つ返事で受け入れることを

決めました

 

赤ちゃんはいつ託されるか分かりません

だから、希望しているご夫婦は

それまで普通の生活を送っています

 

ご夫婦でそれぞれ仕事もされていました

 

しかし、赤ちゃんを受け入れるために

奥様は職場に事情を話し、退職されたのです

 

そして、旦那様も赤ちゃんを受け入れるために

会社を休み、準備をすると言ったのだそうです

 

 

病院では、実母さんが悩んで悩んで

特別養子縁組に託すことを決め、

沢山の愛情を注いで我が子との別れをした後、

新たに養親さんを病院に向かい入れ、

「教育入院」をしていただくのです

 

教育入院をしていただいたご夫婦に

まず行われる関わりが

分娩室でのセレモニーです

 

これまで、

妊娠すらできなかったご夫婦が

決して入ることを許されなかった

「分娩室」という場所

 

分娩台の上で

その赤ちゃんをしっかり胸に抱いて頂き、

カンガルーケアを体験して頂きます

 

実母さんが出産したその場所で

養親さんに託されるのです

 

 

 

実母さんが命がけで産んでくれた

赤ちゃんが養親さんに託され、

新たな家族の始まりがそこにあります

 

スタッフみんなでハッピーバースデーを歌い、

新たな出発を見送ります

 

養親さんたちは、

どんな事情であれ、胸に抱いている

この子を出産してくれた実母さんのことを

心から感謝していました

 

そして、この子を託してくれて

幸せを味あわせてくれたことの喜びとで

涙を流していました

 

 

私は、実母さんとの関わりの中で

養親さんに我が子を託した思い、

また実母さんが赤ちゃんに示した愛情を

しっかり見届けてきました

 

それを、今度はその思いを

養親さんへとつなぐ橋渡しの役目を

持っています

 

分娩室でのセレモニーを終えた後、

赤ちゃんの育児指導などをしました

 

養親さんたちは、

実母さんの細かい事情は知りません

 

ですが、実母さんへの思いも寄せながら、

託された責任と感謝の気持ちを抱きながら

入院生活を送っていました

 

そして、あれからもうその子は大きく成長しています

 

 

 

1年に一度くらいの関わりしかできませんが

本当に大切にその子を育てられています

 

そして、頭が下がるのは今もなお、

実母さんのことにも心を寄せていることです

子どもにも、実母さんのことを隠さず

話しています 

 

物心がついた時から実母さんのことを

しっかり伝えているのです

 

 

実母さんからは今でも私に時々連絡がきます

 

幸せな結婚をし、子育てにも奮闘している中、

彼女もまた大きくなったであろう

我が子に対し思いを寄せています

 

そして養親さんに

我が子を託さなければならなかったことに

罪悪感を抱きながらも、

大切に育ててくれている

養親さんたちに感謝をし、

1年に一度、その我が子の幸せを願いながら

誕生日を祝うのです

 

 

 

特別養子縁組は、

我が子を託す実母がいて、

それを受け入れる養親がいてこそ

初めて成り立つ制度です

 

そして、これは

子どもの権利を

守るための制度

です

 

小さな命が守られ、

そのバトンが沢山の愛と共に

引き継がれて行くのです

 

 

助産師として、

とても重要な役割を担っていると

その責任の大きさに

押しつぶされそうになることも

正直あります

 

でも、このことで

誰かが幸せになっていけるのなら

本当にうれしいことです

 

 

今日もまた新しい命が誕生しています

その小さな小さな命が守られて、

幸せの実を結べるように

これからも私にできることを

させて頂こうと思っています

 

 

あなたが幸せになるためのメソッド

一緒に考えさせて頂けたら幸いです

 

今日もお読みいただきありがとうございました