全ての女性が輝くキラキラ幸せセラピストの

松本陽子です

 

 

本業は助産師です

 

仕事をする中で

悲しみの場面に直面することも多々あります

 

その一つは、流産です

 

 

流産は発覚後、

手術をしなければならない場合があります

それは子宮内掻把術(しきゅうないそうはじゅつ)です

 

手術は痛みを伴うため、

全身麻酔を行い手術をするのですが

10分もあれば終わってしまう手術です

 

多分、多くの病院は処置を終えて

そのまま安静になって頂き、

問題がなければ日帰り入院として

その後帰宅されることが多いと思います

 

でも、私はその処置後、

患者さんに寄り添う時間を

持つようにしています

 

それは一つの処置としての関わりだけに

したくないからです

 

 

 

手術が終わると、

子宮内から出された赤ちゃんは

たいてい病理検査に出されることが多いのですが

(流産の原因を調べるため)

私は、検査に出してしまう前に患者さんに

「あかちゃんに会いますか?」

と聞いています

 

それは、短い間だったかもしれないけれど

赤ちゃんに会うことは

お腹の中に宿していた

お母さんの権利

だと私は考えているからです

 

そして小さい小さい我が子をギュッと握りしめ、

涙を流される患者さんに寄り添うのです

 

 

その涙からは

沢山のメッセージが伝わってきます

 

その痛みを知るたびに、

私自身も涙が出てしまいます

 

共感してしまうからなんでしょうね…

 

医療者として、

流産の手術に立ち会った後、

隣の部屋では別の赤ちゃんの誕生に立ち会うことも

しばしばです

 

もちろん気持ちの切り替えは必要だし

隣の部屋に行けば笑顔で出産に立ち向かいます

 

でも、その時に

目の前にいる患者さんの前では

その方に寄り添い、

共感ができる医療者で

在り続けたのです

 

 

私は、患者さんと赤ちゃんのことに思いを寄せる時

使うある一冊の本があります

 

それが、鮫島浩二著

 『天国郵便局より』

という絵本です

 

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天国郵便局より

 

おとうさん、おかあさんへ

おとうさん おかあさん
辛い思いをさせてごめんなさい

天国を出発する前、神様から
「お父さんたちと一緒にいる時間は短いですよ

それでも行きますか?」
と聞かれたとき、本当にショックで、悩みました

しかし、あなたたちが仲睦まじく

結び合っている姿を見て、

地上に降りる決心をしました

たとえあなたたちに悲しい思いをさせても、
たとえ一緒にいる時間は短くても、
あなたたちの子どもに数えられたかったからです

そして私の夢はかなえられました

おかあさん、わたしは確かに

あなたの胎から生まれましたよね

おとうさん、わたしは確かに

あなたの血を受け継いでいますよね?

わたしは永遠にあなたたちの子どもです
そのことをわたしは誇りに思います

いまわたしは、あなたたちと共に過ごした、

短いけれども楽しかった日々に思いを馳せ、
わたしに続き、

あなたたちの家族になりたいという兄弟たちに
あなたたちのことを自慢する日々です

わたしは親戚のみんなと一緒に

元気にしていますので、
もうこれ以上悲しまないでください

そして心から
「わたしの選びは正しかった」
と言わせてください

泣きたくなったとき
空を見上げてみてください
わたしたちの姿が見えますよね

ゆっくり体調を整え、まだかなあ?

と愚痴っている兄弟たちを迎えに来てください

わたしは永遠にあなたたちの子どもです
そのことを私は誇りに思っています

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お母さんにとって、

お腹に宿した一つの命を

忘れることなんてできないと思います

 

でもそれが正直な思いなのだと思います

 

 

お腹に赤ちゃんが宿ったことが分かった時

沢山の感情を抱いたと思います

 

戸惑いもあれば、嬉しさもあり

家族で味わった幸せの時間・・・

 

そんな沢山の思い出をくれた赤ちゃんを

一人の家族として永遠に大切にして

いいと思うのです

 

周りには話せないことも

沢山あるかもしれないけど

助産師には、そんな想いを伝えてもいいですよ

 

痛みを経験された方々に

常に寄り添ってきた助産師

だからこそ理解ができる想いです

 

 

病院では

温かいケアが受けられなかった方

いるかもしれません

 

そんな方のために、

助産師によるカウンセリング

ができたらと思っています

 

 

 

私は、この本の著書である

鮫島先生と過去に一緒に働いていました

 

先生がこの本に託したメッセージ

そして弱い立場にある人にこそ目を向ける先生の

産婦人科医としての想いを

働く場所は違っても

引き継いでいきたいと思っています

 

 

誰もが幸せになる権利があります

心の傷を癒し、

あなたが幸せになるためのメソッド

一緒に見つけさせて頂けたら幸いです

 

 

今日もお読みいただきありがとうございました