3月7日(金)は宇都宮市内の公立中学校の卒業式でした。私は議員という立場で、議会より割り振りで議長代理として国本中学校へ出席することになっていました。もちろんわがままが言えるならば、元勤務校の旭中学校へ出席したかったのは言うまでもありません。なぜならば、私が学年主任として関わってきた生徒たちの卒業式でありますし、それは私が教員として関わった最後の教え子たちであるわけです。でも、そこは我慢すべきか、わがままを言うべきか悩みましたが、今はグッとこらえるしかないと思いました。(後で少し後悔もしました。もっとわがままを言っても良かったのかもしれないと・・・。だって、あいつたちの卒業式なのだから)
卒業式の前の週に、現学年主任のK先生とお酒を飲みながら、あいつたちの様子をそれとなく聞きました。すると5~6名程度が学校に来ておらず、このままでは卒業式には参加させられないとのことでした。一度でいいから卒業式の練習に参加して欲しい、そうすれば当日出席も認めるとのことでした。それから私は彼らに電話をして、卒業式の練習に参加するように声をかけました。家にも行きました。どうしても彼らに全員で卒業式には参加させたかったのです。卒業式の練習の最終日に、学校へ行って彼らが来るのを待っていました。K君のお母さんから携帯に連絡があって、今朝は学校へ出かけたとのことでしたので、私は待っていましたが、結局彼らが登校したのは、4校時終了間際の時間でした。でも、私は体育館にいて、遠く西門から学校に入ってくる彼らを見た時には「来たな・・・」と思って、嬉しいものでした。彼らを「こっちへ来い」と招き、練習へ出るようにさせましたが、午前中の練習はそこで終了です。午後の練習に彼らが必ず出ることを促して、私は学校を離れました。
私は彼らに電話で約束をしてありました。それは、みんなの卒業を必ず見送ってやるということです。「それじゃ 先生は卒業式に来るのかよ」と聞かれましたが、私は国本中学校へ出席することになっていましたので、「卒業式には出られないけど、必ず見送る」と約束しましたので、国本中学校の卒業式が終わったところで、急ぎ旭中学校へ向かいました。私は以前から、直接関わった生徒の卒業式は羽織袴で出席していましたので、今回も羽織袴姿でした。それを知らない国本中学校の卒業生および関係者の方々はたぶん驚いていたろうと思います。「なんだこの市議会議員は・・・」なんてね。
旭中学校の彼らの卒業の最後の見送りの場面に間に合うことができました。あいつたちの卒業式です。羽織袴で見送りました。「でかくなりやがって・・・」
この日、卒業式に全員が出席しました。
みんな 卒業おめでとう!
最後までみんなの面倒を見られなくて本当にすまなかった。
でも、みんなの卒業の姿は立派でした。嬉しかったです。
ありあがとう・・・。