免疫についてのお勉強の6回目です。
かなりご無沙汰ですね。
乳がんの手術のこと、いろいろ書くことがあったし、なかなかアップできませんでした。
これまで読んでくださっていた皆さまも、初めてという方も、よかったら、一緒にお勉強しましょう😊
前回は、我々の身体の中で、免疫を担うものである腸の働き、腸管免疫について書きました。
今回は、発熱・炎症の原因について書こうと思います。
出来るだけわかりやすく書いたつもりですが、今回は図がないので、ちょっとわかりにくいかも。
炎症とは
発赤、発熱、腫脹、疼痛の4徴候
傷から細菌が入り込んで感染が起きるとその部分が赤く腫れて熱を持ち、痛みを生じること
体の中で免疫が戦っている証拠
炎症のメカニズム
①マスト細胞が出すヒスタミンやロイコトリエン、マクロファージが出すサイトカインなどが、感染部位の血管を拡張
血管内皮細胞どうしの隙間が広くなる
→発赤、発熱
②血漿や白血球が組織に出る
→腫脹、疼痛
これらの炎症は痛みを伴って辛いのですが、免疫に関わる白血球を送り込むためには必要になります。
また、感染が起きると、全身の体温も上昇します。
発熱のメカニズム
①内因性発熱物質のサイトカインが脳の血管の内皮細胞に作用
②内皮細胞からプロスタグランジンE2が放出され、視床下部の体温調整中枢部に作用して体温が上がる
発熱のメリット
①病原体の増殖抑制
ウィルスや細菌は高温より低温で繁殖する
ウィルスは40度で死滅すると言われている
②白血球の活性化
③免疫応答の活性化
解熱鎮痛薬
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
体内で炎症や疼痛、発熱などを引きおこす要因となる物質にプロスタグランジン(PG)というものがあります。体内でPGはアラキドン酸という物質からシクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素の働きなどによって生成されます。
NSAIDsはCOXを阻害することでPGの生成を抑え、解熱・鎮痛・抗炎症作用をあらわします。
COXにはいくつかの種類があります。
COX1
炎症性刺激の有無に関わらず、多くの組織や臓器に、常に発現している
消化管(胃や腸)・腎臓などの臓器の生理機能を維持・調整するプロスタグランジンを生成している
COX2
主に炎症性刺激により新たに作られる。一部(脳や腎臓)で常に発現しているが、他の組織や臓器は発現は低い
炎症性のプロスタグランジンを生成している
COX1は、胃酸の分泌抑制、胃の粘膜保護、腎臓の血流の調整、止血などに関わるプロスタグランジンを生成していて、私たちの生理機能を正常に保つために必要な酵素です。しかし、NSAIDsは、COX2だけでなくCOX1までも阻害してしまうため、消炎鎮痛効果だけでなく、胃腸障害や腎障害などの副作用が現れることがあるのです。
NSAIDs、例えば、ロキソプロフェンを処方されるときには、一緒に胃薬も処方されることが多いと思います。
それは、上記の胃腸障害を防ぐためなのです。
私は頭痛持ちで、いつもロキソプロフェンとカロナールを処方してもらっていますが、ロキソプロフェンの時はレバミピドが一緒に処方されます。
ところで、カロナール(アセトアミノフェン)は、NSAIDsではありません。
大きな違いは、アセトアミノフェンには抗炎症作用がほとんどないことです。
アセトアミノフェンは視床下部における体温調節中枢に作用し、熱放散(血管や汗腺を広げることで体外へ熱を逃がすこと)を増大させることで解熱作用をあらわしますが、詳細については解明されていないようです。
アセトアミノフェンはNSAIDsの時のような胃腸障害がほとんどなく、また小児にも使用できます。
私の頭痛の場合ですが、アセトアミノフェンよりもロキソプロフェンの方が良く効きます。
ほとんど毎月のようにやってくる頭痛。いつも数日で治るので、その時だけ、お薬を服用しています。
胃があれるからできればアセトアミノフェンにしたいと思うものの、最近はロキソプロフェンじゃないと効かなくなってきました。
そういえば、今月は頭痛がない🙄
前回は確か、手術の前日に頭痛が😣
痛いところ、他にもあるからかしら?
退院後は痛み止めは服用してないです。
飲むほどではないかなと。
術後の痛みは、少しずつましにはなってるけど、まだ痛いんだなー
さて、次回のお勉強ブログはアレルギーについて、書く予定です。
よろしければ、また、読んでくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

