昨日は雨だった。9時の出発であれば、電車も美術館も空いているものと思っていたが、電車はラッシュ、横殴りの雨の中、上野の美術館に出掛けた。案外混んでいた。雨でも足が止まらない。濡れた傘をビニール袋に押し込んで、地下2階から眺める。禅宗関係の展示。お宝が一杯並ぶ。今回の目当ては伊藤若冲もあるが、”国宝・玳玻散花文天目茶碗”。3階の会場に展示されていた。茶碗の脇に鏡が置かれ、文様の花が浮かび上がる。小ぶりな茶碗で高台はなし。この茶碗はどんな経緯で日本に渡ってきたか。松平不昧公を経て、寺にもたらされた。収穫は長谷川等伯の”萩芒図屏風”、芒渺々である。昼は上野で、レストランへの行き方がなかなか分からない。雨の中のことでもあり。濡れはしたが、雨もまた、良しとしておこう。