昨日は上野の森へ。目当ては”田中一村展”である。岡山の知人が東京に上京の際に、”これだけは観るべきだ、是非観たい”という話を聞き興味を持った。予約をし、空いているであろう平日、午前に行くことにした。期日指定のないのが嬉しい。奄美群島で絵画の制作に励んだらしい。日本中はかなり出掛けているが、奄美はどこにあったか、よく分からない。航空会社の国内線案内図で一応確認。さて、当日である。入り口はそれほど混んではいなかったが、中に入ると絵の前は動きが遅い。ために混んでいた。311点の作品が並ぶ。1枚、1枚眺めるので時間はかかる。どれも力作だが、”椿図屏風”、”白い花”、”アダンの海辺”、”不喰芋と蘇鐵”が気に掛かる。風景画が中心。69歳の人生を絵で見る2時間半。よくぞ、残してくれた。こんな素晴らしい画家がいたのかという新鮮な驚きがあった。

 

      アダンの海辺 (唯一の撮影場所)