松江はもう1軒、松平不昧公ゆかりの茶室がある。”管田庵”である。はるか昔、管田庵を一目見ようと思い、出かけたが、時間もなく遠くから眺めただけで辞した思い出がある。開館時間が10時なので、バスと飛行機の都合上、昨日も時間に押され、ゆったりとは参らなかった。但し、茶は1服いただいた。家老の家柄である有澤家の山荘として開設されたもの。不昧公は鷹狩り?の際に、ここを訪れ、御風呂屋(蒸し風呂も)で身体をぬぐい、庵で茶を喫したようである。御風呂屋と管田庵、向月亭(令弟の好み)は重要文化財指定。管田庵は茅葺き入母屋造り、席は一畳台目中板。くつろぎの間で、雨に濡れた借景を眺め、茶を飲み、雨の降る中、辞した。茶を点てたスタッフとの会話も良かった。管田庵も明々庵もスタイルがよく似ている。
