本の表紙を眺める。丘の上に曲屋、サラリーマンらしい男性がコートを羽織り、手提げ鞄を提げ、残った雪を踏みしめ、その家を目指す。家の手前には、箒を手にした割烹着姿の女性が佇む。帰りを待ちわびたように。浅田次郎さんの本を読む。ようやく届いた本である。知り合いから”この本は良い”との推薦をもらっていた。早速、読み出す。主な登場人物は3名。大手食品会社の独身社長、薬品会社の元営業部長で退職後直近に離婚した男性、独身の女医さん。カード会社のプレミアムクラブのサービスの中に”ホームタウンサービス”があり、この3名は利用をしてみた。場所は東北のひなびた村である。里親に遭うという疑似体験ツアー。3人とも母親役や村人たちの優しさに癒やされ、風景、食事にも満足して、また、訪問したいと思うようになる。不便ではあるが、都会では体験できない最高のサービスが気に入った。が、母親役が亡くなり、その葬儀に出かけて、3名が鉢合わせ。で終る。
・・テニスのついでに、本を返却する。