葉室麟の本を借りてきた。”玄鳥さりて”という本である。九州のある藩・・蓮乗寺藩・・の正木道場の兄弟弟子の出来事を描く。身分の違う兄弟弟子、出世をする弟弟子、それを見守る兄弟子、やがて藩の内紛に巻き込まれてゆく。藩主と家老、次席家老をめぐる争い、かけひきの数々。
昨日、半日をかけて読了である。玄鳥とはツバメの意である。そのツバメが去る。
吾が背子と二人し居れば山高み
里には月は照らずともよし
という歌の意味は?
次席家老まで栄進した弟弟子も藩主と意見が合わず、兄弟子の計らいで大阪に落ちる。
後、学者となり燕堂と号する。
読後感はいい。