昨日夜遅く、父親の携帯から電話が来た。


聞こえるのは両親のけんか真っ只中の様子


父親はがヘルプをだしているのだろう。


母が父を罵倒しているのが聞こえた。


その電話はそのまま切れた。


私は折り返さなかった。


来週初めて体外受精を受けるにあたって、出来るだけ心穏やかにいたい。


でも今日一日ずっと気になっていた。



先日、母の入院中に私が隣の家に謝りに行き、父の会社に挨拶へ行ったことについて

今日、スイッチMAXの興奮状態な母から電話で問い合わせがありました。


母が退院した日から出張で家を空けていた父に

隣の家にいたんだろうと母から追及を受け、

口論になった末、父がしゃべってしまったようです。


しかも父の口から

「あの子はみんな知ってんだ。お前が言ってることがおかしいことも知ってんだ。」

という言葉が付け加えられて。


父とうまく連携を取れれば、母を治療へ引っ張っていけると思っていた私が甘かったのか。。

そのうち私がきっかけを作って話そうとしていたのに、

まさか父自ら事を明かしてしまう事を想定してはいなかった。


私は嘘をついた。


「私は行っていないよ」


父が言った事実が母のとらえ方で脚色されてしまっていて、認めるわけにはいかなかった。


母を落ち着かせるために3時間かかった。


そのあと私が落ち込んでしまい、眠るまでに4時間かかった。


本当は嘘、つきたくなかった。

今回、母の乳がんの手術の付き添いと

統合失調症だと思われる症状についての診断をしてもらう事を目的に実家へ戻りました。


空港まで迎えに来てくれてた母のテンションの高さに無理を感じながら、

3人で遅い昼ごはんを食べ、夕食の買いものをしていたら

母が「パパがいない」と殺気立って探し始めました。


父は唐揚げの詰め放題に参加しているのを遠目で確認できたので、

こういう時に幻覚を見たりするのかなと、母の様子を見ていると悲しくなりました。

父は昔からみんなで買いものに行った先で勝手に行動し、私たちを困らせていました。


そんなことを考えながら母に「唐揚げの詰め放題にいるよ、ほらあそこ」と教えてあげると、

それまでの般若のような形相が

「黙っていなくなるから、困るのよねぇ」

と言いながら、いつもの母の顔になりました。



入院当日、付き添えないと言っていた父が仕事を休んでくれました。

入院手続きが済んだあと母を病室まで送り、夕方の手術説明まで父と二人で過ごすことになりました。

まさかこんな展開になるとは思わなかったけれど、思いかけず父の言い分を聞くことができました。

父は私が母の病気に気づいているとは知らなかったので、安心していました。


父は繁忙期に仕事を急に休んだので、会社の事務所に行きたいと言いました。

父は母の状態を会社に説明していて、融通を聞いてもらったりしていると聞きました。

私も一緒に行き、事務所にいた社長の奥さんに挨拶をし、

母がかけている迷惑を一緒に謝りました。


父には味方がいるなぁ、なんて感じてしまいました。


私は母が家にいない間に、どうしても家の隣の奥さんに、母の事で誤りに行きたかった。

自己満足でしかないのかも知れないけれど、

父と浮気していていつも車でいちゃついている幻覚を見る母が、

起きがけに問い詰められてキレた父親から手を上げられ

隣へ怒鳴りこんだと聞いていたから。


そのことに私が責任を感じる必要はないと父は言ったけれど、

もともと一人で行くつもりだった気持ちを伝えたら了承してくれました。

インターフォン越しに「なんですか?どういうご用件ですか?」と思い切り警戒されましたが、

「以前、母がご迷惑をかけた件で一言謝りに来たのですが」

と言うと、長い沈黙の後、父と一緒に玄関へ入れてくれました。


家に母がいないことを聞くと少し安心したように話を聞いてくれました。

現状、まだなにも出来てはいないけど出来ることからしていくので、と伝えました。

覚悟はしていましたが、

聞いていたほかにも母から身に覚えのない父とのことで数回、責められていたようでした。

母が乳がんで入院していることは言いませんでしたし、この病気の事は詳しく言えませんでしたが

更年期障害だと思ってるな、と思ったので否定も肯定もしませんでした。


乳がんの担当医に統合失調症の治療について相談に乗ってもらいたかったので、少し早く病院へ戻りました。

入院中に症状がでて暴れたりしない限り、

本人が了承しないと治療を勧めることができないと言われました。


乳がんの手術は問題なく、予定していたより少し大きく切除した他は経過も良好でした。

完全に麻酔が切れるまで、母は私に昼ご飯を食べたかどうかを何回も聞きました。

私は母のベッドの横でずっと、折り紙を折っていました。


手術後は安静に穏やかでいてほしかったけど、私は次の日帰らなければならなかったので

症状のスイッチを入れるつもりで説得を試みました。


父親が自分がうつの可能性があると自覚していて、

母にも可能性があると思うから、ここの外来のときにでも

一緒に専門医に診てもらいたいと言ってると。


とっさに出た嘘だけど、後で父には何とでも説明できると思って。

きっかけなんてなんでもいいから、なんとか治療に進みたかった。


結果、手術間もない母へ暴走スイッチを入れて帰ったものの、

母はその後暴れることもなく、自分で感情を抑えてしまった。

次の日それを知って、複雑な心境だった。

様子を聞きに電話をしてきた父は驚いて

「お前がたった一人の味方だと思っているんだから、無理はしないでな。俺はなんとでもなるさ。」

と言った。


私は自分名義で携帯電話を契約し、母へ渡した。

母にとって初めての携帯電話なので、暇つぶしにと持って行ったDSの脳トレよりも

よっぽど脳トレだと喜んでいた。


通常食に戻った母と一緒にデイルームで昼ごはんを食べた。

私が帰る寂しさからか、テンションが高めだった。

もう一度スイッチを押した方がいいのか、さんざん迷って

結局そのまま帰ってしまった。


帰り際に母は

「私たちの事は気に病まないで、夫婦の事なんだから」

と言った。

私は「気にしないわけないじゃない」と言って、軽く腕を叩いた。

私は本当に自分勝手好き勝手に生きて来ました。

そのとこで家族に迷惑もかけたし心配もかけてきた。


気付かないフリに終止符をうち、

今まで自分ばっかりで余裕がなかった分

出来なかった事、してほしかったであろうこと、思い立ってからは罪ほろぼしのつもりでやってきた。



母親の様子が本格的におかしいと思い始めたのは1年前くらいから。


父親が隣の家の奥さんとずいぶん前からデキていて


最近は隠すことなく一緒に車に乗って動き、


近所止めた車中で抱き合っているのを目撃し


自宅へはまっすぐ帰らず隣で御飯をたべ


ゲップをしながら母の御飯を無理やり食べているという。


父が母に嘘ばかりつくという。


父は隣の奥さんに操作されて私を亡きものにしようとしてるという。

父が出張だと嘘をつき隣の奥さんと出かけているという。


父が食事になにか薬を入れているようだという。

ガレージにあったであろう庭にまく薬が無くなっているという。


将来隣の奥さんと一緒になるために


給料の一部を渡しているんだという。


隣の奥さんが父とグルになって電話を盗聴して自分を監視しているという。


近所に住む母の妹と父親がグルになって母を陥れようとするという。



最初は口少ない父親に対して、これから二人で過ごす老後に不安があるのだろうと思っていた。


父親に真意を確かめたくても、母に携帯を取り上げられていて

直接接触ができない。


実家へ帰るたび、救いを求めるような目線に気づいてはいたけど、

直感的に母が気付かた状態で父の話を聞いてはいけないと思った。


母の兄妹は皆、昔から自分の事が大事であるがゆえに

母の良心を利用してきたような人ばかり。


父も心底悪い人ではないが、

口数が少なく口下手で

だけど素行もあまり良くなく

だからと言って嘘も下手な人だ。

私が唯一の母の味方であることが最後の砦であるように思えた。


「統合失調症」

母の症状を調べてたどり着いた病名。


来週、母の乳がんの手術の付き添いで実家へ帰ります。


出来るだけ父が自発的に私にどうしたらいいか相談したり、

自分で動いてくれることを望んで見守っていたけど

症状が深刻さを感じずにはいられない。


入院先の病院には統合失調症の受け入れもある。


今回の帰省でなんとか父に真意を聞いた上て、

それから入院先の病院で乳がんと並行しての治療をしてもらえないか聞いてみようと思う。


あとはどうやって母を説得しようか。

考えてもわからないので、病院で相談してみよう。


私ひとりで一体何ができるだろう。


せめてもう一人くらい、

母の兄妹で一人とか

父とか

あと一人、母の味方がいてくれたらどんなにいいか。


遠く離れた土地で暮らす私には

あまりにもどかしいし、

何より不安です。