このお皿頂きものですが気に入っていました。

直径が25センチもある大きなお皿、二人暮らしの我が家ではピザを食べるときや、フライパンいっぱいに餃子を焼いたときに重宝していました。

5枚セットであったのですが、夫が死んだあと5枚もいらないと、思い切って2枚手元に残して捨てました。それでも弟まで死んだ今では出番がほとんどありません、食器棚の一番上で眠ったままです。

それが先日Twitterで偶然見かけたのです。

転載許可をいただいてます。

 

このお皿は私たちの結婚式で仲人をしていただいた方からお中元として送られてきました。

仲人さんは舅の会社の役員さんでした。普通仲人さんへの付け届けは子供の七五三まで、というのが風習らしいのですがうちは子供がいなかったし、夫も同じ会社に入ったのでずっと盆暮れの贈り物はしてきました。

しかし、もう20年以上たつし仲人さんもリタイヤされたのでこちらから贈るのはやめていました。それがある6月の初め、このお皿が送られてきたのです。お中元にしてはずいぶん早いなあとは思ったものの、夫にお礼の電話をしてもらいました。そして何かお返しを送ったのだと記憶しています。

ところが7月になるともう一度お中元が送られてきたのです。品物は何だったか忘れたのですが、二人で首をかしげながら「どうしたんだろうねえ、忘れちゃったのかねえ」と言いながらもまたお礼に電話をしました。

そしてそののち贈り物は無くなり認知症になったという噂が耳に入って、何年かして亡くなったことを知りました。お葬式も全部済んだ後でした。

夫が会社の人と弔問に行きました。

このお皿を見るたびに人の好い仲人さんの顔を思い出します。

このところ引きこもりでいろいろな情報をTwitterで得ているので、このお皿を見たときに本当に驚きました。

たまにはこのお皿も使う料理を作りたいなあ、と思った週末でした。