タイトルは人の名前です。監督・制作はイーストウッドさん。

公開から1週間近くたって「大ヒット上映中」というTVCMを見て、あ、客の入りが悪いんだなと思って急いで見てきました。確かに客はまばらでした。

アトランタオリンピック開催中に起きたオリンピック記念公園で起きた爆破事件のお話です。

こんなに簡単に人を冤罪に陥れることができるのだと、まずそこにびっくり。爆破現場に居合わせ爆破後「この犯人が面白いやつであることを祈るわ」と平然と言い放つ女性新聞記者。その記者に色仕掛けで迫られて、情報を耳打ちするFBI捜査官。

正義感にあふれて母親思いのやさしいリチャードが犯人でないことはちょっと考えれば誰でもわかることが、こういう頭の良い人たちにはわかりません。やっとそのことに納得がいって涙を流したって遅いのよ!

ちょっと日本映画「それでもボクはやってない」を思い出しました。無罪であるという厳然とした事実があるのにそれでも有罪を言い渡される人のお話ですが、その点でまだアメリカの司法は日本よりはましだな、と感じます。この映画を見る限りでは、ですが。

グリーンマイルの死刑囚役が私には強烈だったサム・ロックウェルとキャシー・ベイツが良いです。