アカデミー賞の季節、やはりこの時期見たい映画が並びます。

まず手始めにクリント・イーストウッドおじさんの最新作。

アムステルダム発15時17分のパリ行き列車に乗っていた3人のアメリカ人、軍人の二人とその親友の一般人。

いかにしてテロに立ち向かったか!?という内容なのですが、映画の大半は3人がいかにして出会って、どのように育って今に至ったか、というところに割かれます。

小学校で先生から学習障害と診断され、そのために薬を服用したら、と提案された白人二人の母親は「あなたが楽するために薬を飲めっていうの?!」と激怒し二人をキリスト教学校へ転校させます。そこで出会ったのが悪のレッテルを貼られた黒人の男子。

一緒にサバゲーをやって遊び、いたずらし、やがて切っても切れない大親友となっていきます。

子供のころは別として、イーストウッド監督はずぶの素人である本人たちに役を演じさせたのです、演ずるというか再現ですな。

特に列車のテロシーンではその場に居合わせた人たちも本人たちらしいです。

特に感心したのが、トイレから出てきたテロ犯を見て、一般乗客がいきなり立ち向かっていくシーンです。日本だったらおそら何もできずに道を開けるんじゃないかな?と思います。

セリフが棒読みだとかなんとか言われてますが、私は英語がわからないので気になりません。

予告編を見て、この俳優新人かしら?と思った謎は解決しました。

芝居の良しあしはまったく別として、3人の友情の成り立ちや物の考え方など、とても面白かったです。

そしてもう一つ発見が。

ヨーロッパ旅行も少し楽しませてくれます。ローマ、ベネチア、バチカン等々。

カメラがどこを向いても観光客ばかり。無理に行かなくてもいいなあ、と思いました。