今回は混乱を避けるべく事前にネット予約していきましたが、その必要はなかった・・・・・・"(-""-)"
しかしやはり落ち着いて席を選べるのでいいですね。
重苦しい映画でした。自分の隣で夫が頭を撃たれ倒れこみ、その頭を押さえて病院へ向かった妻、など経験した人はほとんどいないのではないでしょうか。
ケネディ大統領が暗殺されて、葬儀が終わり、そのあとあまり間をおかずマサチューセッツのハイアニスで記者のインタビューを受けるまでの、まるでドキュメンタリーのような映画です。
以前ジャッキーがホワイトハウスを案内するというテレビ番組の一部を見たことがあるのですが、その場面が多用されます。
白黒のザラザラした画面に、でも出てくるのはナタリー・ポートマンです、
こんな具合に当時のニュース映像を思わせる場面が随所に出てきます。
あの時のジャッキーの痛みがわかる、とは言いませんがこちらも苦しくなるような場面ばかりです。
パレードの時に着ていたピンクのスーツは血まみれになり、顔にも血しぶきがーというより血糊ですねーが飛び散り、それはぬぐっても取れません。そのままジョンソン大統領の宣誓に立ち会い前大統領の棺に付き添いホワイトハウスに戻ります。
そこで初めて一人になり、スーツを脱ぎストッキングを脱ぐのですが、当然ストッキングは血まみれ、それが固まってなかなか脱げません。やっと裸になり頭からシャワーを浴びると背中を赤い水が流れていきます。だれも見てはいないのでしょうが、彼女の経験した恐怖を現した場面だと思います。
最近ケーブルテレビで「パークランド」という映画をやっていることがあります。一度見たのですが、ケネディ大統領が撃たれたあとの混乱を色々な人の立場で描いています。勿論ジャッキー、大統領の心臓を動かそうとしたダラスの医師、犯人として逮捕されたオズワルドとその家族などなど。これはチャンスがあったら見るとよいと思います。大統領が棺に入ってしまっては、ジャッキーはすでに大統領夫人ではないからエアフォース1に搭乗することはできない、と主張する側近、その機内に棺を運び込むのに苦労するところとか、面白いです。
暗殺の恐怖から、ジャッキーは子供を守ることにとらわれオナシスと結婚したといわれています。
キャロラインは駐日大使を務めましたが、あの小さかったジュニア氏はすでに亡くなっています。
ジャッキーも二人が生まれる前に死産と流産を経験し、その二人はのちに父親の隣に埋葬されました。
ジャッキーも今はそこにいるそうです。
そして夫妻が過ごしたホワイトハウスの部屋には「ここにはケネディ夫妻が暮らしている」という札が取り付けられているそうです、本当かどうかはわかなないけど。
そして後ろからずっと聞こえてくる隣の劇場の音!シリアスなドラマが台無しでした。
イオンシネマ板橋にはもう行くのはやめようかなあ。