
週刊誌を買うべく書店へ行ったら店頭にこれが・・・・・
懐かしい暮しの手帖。
小さいころから家にいつもありました。
大橋鎮子さんはもちろん、石井好子さん、沢村貞子さん、吉兆創業者の湯木貞一さんなどなどの素敵なエッセイ、特に湯木さんは昭和天皇のお誕生日に、親戚一同が出席した私的な夕食会のお話が好きでした。
料理はいつかはこんなものを作ってみたいとか、在日外交官の奥様達のファッションには、案外自分で作る人が多いことにちょっとびっくりしたり、父が買ってくるとそれこそ隅から隅まで読んだものでした。
「戦争中の暮らしの記録」という特集号はのちにハードカバーになって再発売されましたが、それは今でもウチにあります。
結婚するとき買ったのは「お惣菜12か月」、ずいぶんこれで料理を作ったものです。
小学校のころ本誌に掲載された洋菓子を作ろうと思い立ち、卵の白身を泡立て始めたのですが、そのころ家庭に普通に泡だて器などなく、本にしたがって割り箸4本でかき回したのですが、うまく泡立たずあきらめた思い出もあります。
今号の中にトースターをテストした時の大量のパンの写真覚えています。
今回おまけに創刊のスタイルブックの復刻版がついています。
裏を見ると昭和21年発行、定価一二圓、送料五十銭、と書いてあります。
そうかあ、昭和21年てそんな時代なんだあ。
お友達のSさんは、学生時代アルバイトで暮しの手帖社へ行き、花森安治さんに会ったことがあるそうです、うらやましい。
その花森さんは早くに亡くなり大橋鎮子さんもなくなって、暮しの手帖も時代に合わせて少しずつ変わってきました。
でもなんとなくほっこりする話がたくさん、ためになる記事が満載、自社以外の宣伝はなし、やはり時々読みたくなる雑誌、といってはもったいないような本です。