久しぶりに映画を見てきました。
去年の震災以来、揺れるのが怖いし第一映画館がしばらく営業を休止していたし見たい映画もなく行きませんでした。それで午前10時の映画祭にたまに行くくらい。
年明けに風と共に去りぬを楽しみにしていたのですが、夫の入院で断念。
特にいつも行っていた板橋の映画館は震災以来初めてです。
震災の9日前にクリント・イーストウッドのヒア・アフターを見ています。
今から思うとなんだかなぁ、って感じです。

今回の映画はちょっと新聞などであらすじを見て、興味を持って出かけました。フランス映画であることすら知りませんでした。
オープニングでそんなに派手ではないもののカーチェイスの後に、アース・ウィンド&ファイアのセプテンバーが流れてきて、思わず踊りたくなってしまいました、この曲大好き!まして映画館の大音量で聞けば、この後は面白くないはずはない!と好きになってしまいました。

このお話が実話である、と言いうところにまずびっくり。人を差別しないし差別されるのも嫌い、自尊心を持って生きているドリスを見習いたいと思います。そんなドリスの人間性を見抜いて雇い、介護を受け、またおせっかいにならないように援助するフィリップ。素敵です。
最後に実際の二人の姿がちょっとだけ映しだされます。
そして二人の現在の様子を知らされてよかったなあ、と実によい気分で映画館を後にしました。
特に音楽が、クラシック音楽も含めてゴキゲンです。
体を動かせないフィリップに周囲が遠慮して、バースデイパーティでお行儀よく室内管弦楽を聞いていたのに、ドリスは「さあ、フィリップの誕生日なんだからみんなで踊ろうぜ!」とばかりにみんなでダンスします。それを楽しそうに見るフィリップ、そうよね、遠慮されても困るのよね。

さて今年から映画はシニア料金で見られるようになりました。周りもそんな人たちばかりでした。