寺尾聰、好き、竹野内豊好き、東野圭吾、結構好き。
見に行かないわけにいきませんね。最近本を読む時間があまりないので、映画の前に原作を読むことにはこだわらなくなりました。そんなで事前の知識は全くありませんでした。

とても重い内容です。ラストはこうなるしかないよね、という感じです。クリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」に似通ったものがあります。最後まで犯人の襟首をつかんで離さなかった手に、父親の無念さが見てとれます。全体的に不必要な説明のない、私には好感のもてる作りの映画でした。
昨今の様々な事件には、全くの部外者にも納得のいかない思いのものが多いように感じます。この映画を見ると、警察官たちもそういう思いを抱いている人もいるのだろうなあ、と感じられます。

内容が内容だけに観客は年配の人が多かったです。そのまあ、お行儀の悪いこと!おしゃべりの声はやまず、携帯の呼び出し音、ガサガサビニール袋を探る音、バッグにつけたうるさい鈴の音、あげの果てに私の後ろの男性からは「あぁー!カッタルイナ、くそったれ」というどなり声まで。
こういう人たちが今の若い人たちを育てたんですね。