あまり期待していなかったので面白かったです。
久しぶりに映画を見てげらげら笑っちゃいました。
ピクサーの作品には短編アニメが一緒に上映されるのですが、コレがまた面白くって面白くって・・・・・後半は「絶対こうなる!絶対ああなる!」と思いながら、そしてその通りになるのでまたまた面白くて。

さてさて本編はというと、ネズミがシェフ?ってありえない話ですが、こんなのがあったら楽しいだろうし、行ってみたいだろうし、でもネズミが作る料理って衛生的にどうなの?と思っていると、案の定最後レストランはつぶれるし、でもそれなりにハッピーエンドでした。亡くなった有名なシェフの名前を冠した冷凍食品で儲けようとする意地悪そうな現シェフとか、棺おけのような形の家に住んでいる、ドラキュラのような批評家とか、どこぞで良く目にするような設定にこれまた笑わされます。
どんなに手間隙金をかけて作る気取った料理よりも、家庭でお母さんが作る手料理が人間を作るのだと教えてもくれます。私自身がおいしいものを食べたくて、いろいろ試している自分がちょっと納得できたような気もします。
それにしてもまるでぬいぐるみのようなネズミの質感を、見事に絵にする技術、すばらしいものです。
最後に、私が見たのは吹き替え版でした。最近声優を専門としない、タレントやお笑い芸人を吹き替えに起用して、話題を取りに行く手法に疑問を持っていましたが、この映画タレントは佐藤隆太さんだけで、後はプロの声優さんでした。
せりふの他にしぐさや顔で芝居をする俳優さんもいいのですが、声だけで芝居する声優さんのほうが、吹き替え、特にアニメにはあっていると思います。その点でも好感の持てる映画でした。