まあ、面白かった、そして腹が立ちました。まず取り調べ刑事の「ここで自白して示談にすればすぐに出られる。否認したままだと拘留だ」次に当番弁護士も同じ事を言います。この弁護士の場合、少々事情があるのですがそれがわかるのはずっと後になってからです。副検事の「いつまでも否認するなら起訴してやる!!」まるで八つ当たりみたいな物言い。もうもうずっと腹が立ったまま映画は進み、最後の最後で又改めて腹が立つ。正直者がバカを見る、というやつです。主人公の青年もそうでしたが、誰でも「自分はやってないのだからきっと裁判官はわかってくれる」と思うでしょ?違うんです、日本の裁判は(他の国はどうかわかりませんが)「疑わしきは罰せず」では無いんです。有罪率99%という前提の下で開かれているのではないでしょうか。冤罪がなくならないはずです。久しぶりに夫と大激論してしまいました。
そして思いました。裁判の陪審員制度が導入されるそうですが、もし自分が陪審員になったら、まじめに真摯に裁判に臨もうと思います。
そういう意味でもとてもためになる映画でした。