月に1~2度アルバイトをする。旅行会社の会報誌、旅行のカタログ雑誌である。毎月10日頃、宅配されてくる。そのほか別冊が出る月もある。今日は本誌が配達されてきた。去年の8月に始めたときは180冊だったのが減りに減って150冊。これは会社全体のことのようで、危機感を募らせた会社は、本誌の配達のほかに毎月200枚のチラシを送ってくるようになった。このチラシのおかげで配達時間が全体で30分余計にかかるようになった。この150冊を4つのコースに分けて、ショッピングカートに乗せて、ウチには自転車が無いので徒歩で配達する。一度に全部配達するのは少々きついので、たいてい2日に分けて配達する。今日も半分終えた。明日は待ちに待ったマッキーのコンサート、午前中に配達を終わらせて、武道館へ行こう!


所で昨日、私の住む町で本田美奈子嬢の葬儀が行われた。夫の会社には彼女の中学の1つ先輩で、バスケット部で一緒だったと言う人がいて、前夜のお通夜にバスケ仲間で行ったらしい。お焼香をするのに1時間並んだほどの混雑だったようだ。
お昼頃テレビをつけたらちょうど出棺の時で、お母上の悲痛な挨拶が涙を誘った。私は別に彼女を知っているわけでも、歌が好きなわけでもないが、あまりに若過ぎる死が痛ましい。残されたお母上の気持ちを考えるだけでも、胸が痛くなるような思いである。
霊柩車のクラクションが長く尾を引いて葬儀場を出たとき、私は車列が家の近くを通るだろうと思いついた。15分ほどして家の東側の窓を覗くと、火葬場に向けて走る車を見つけた。私は遠くから冥福を祈りつつ霊柩車を見送った。後で聞いたら夫も会社の2階の窓から眺めていたそうである。
わたしは別に親孝行をしたわけではないが、逆縁にならなかったことだけは親孝行だったと思うことにしている。