昼間は固定電話には出ません。ダイヤル通話料が0円なんて事もある我が家では、昼間かかってくるのはろくでもない電話と決まっています。どうしても必要な場合は携帯電話があります。親戚友人には番号を教えてあります。そのろくでもない電話のほとんどはテレアポです。やれ、霊園だあ、エステだあ、儲け話などうるさいことこの上ない。たいていの場合「お忙しいところ恐れ入ります」と来る。わかってるんだったら掛けてくるな!と思いつつ、控えめな性格(?)なのでいえない。今日はうっかり電話を取ってしまった。「○○さんのお宅でよろしかったでしょうか」ウン?過去形で聞いてくると言うことは、今現在は○○でなくともよいのかしらと思ったが、一応「ハイ」と答えた。「こちらKDDIと申しますが、毎月の電話使用料金の基本料と言うのがありますね」「・・・・」「わかりませんか?NTTさんだと毎月1750円くらいだと思いますが、それを」「イ・リ・マ・セ・ン!」切らせていただいた。
以前こういうことがあった。この家に引っ越して一月も経ったころ、夕方煮物をしていたら電話がかかってきた。なんだか頼りなさげな中年男性の声。「あの▽▽(リフォーム会社の名前)ですが、お宅様の近所を調査しましたところ、お宅をリフォームするとご近所に対して見栄えがよいので、モニターとして・・・」と来たもんだ。新築1ヶ月の家の何処をどうリフォームすると、近所の人が「おー立派だ。あの家がこんなに立派になるならウチもしよう」と思うというのだろう。それを言いたかったが、声はいかにもリストラされて仕事がなく、仕方なくマニュアルを読んでます、今日は初日です、みたいな情けない声。つい、「今鍋が火にかかってますから」と言って電話を切った。