今の家は平成9年5月に引っ越した。初めて自分たちで小さいながら土地を買って、狭いけれど駐車場の心配の無い家を建てた。土地の代金は前年の12月に変動金利でローンを組んだ。建物は別立てで、当初3年の固定金利特約というのを利用した。3年後、まだ変動より固定のほうが金利が安いので、固定特約を選んだ。契約には夫に会社を休んでもらい、銀行へ出かけた。次は2年固定2%という固定特約にした。また会社を休んでもらった。そしてまた固定特約が切れる季節がやってきた。今度は封書が来て、銀行へ出向いて契約する場合は予約するように、また事前に金利を確かめて郵送で手続きすることも出来ます、とあった。そりゃもう郵送でしょう。電話で書き方を詳しく聞いて、晩酌の前に夫に書いてもらった。これでおしまい。簡単ぢゃ!
4年ほど前、私がパソコンの操作に慣れたコロ、同じ銀行のインターネットバンキングが、取引状況によって手数料無料になることを知り利用を始めた。あまり使うことは無いが、とても便利である。しかし、一度振込先の名前を1字間違えたことがあった。その頃私はフルタイムで働いていてちょうどものすごく忙しい時期だった。満足にトイレにもいけず、昼休みになっておにぎりを口に入れると吐き気がするほど疲れきっていた。やっと家にたどり着いたら銀行から電話で「振込先名が間違っているから今すぐ印鑑を持って来い!」というのだ。その女の横柄な態度に腹が立ち、思わず怒鳴った。「トイレにもいけないほど忙しい思いをして、やっと今家に帰ってきたのに、たったそれだけのことでいけない!」相手は私の剣幕に怖気づいたのか、郵送で勘弁してくれた。そのコロはあさひ銀行といった。今は埼玉りそな銀行である。最近では名前を間違ったくらいでは、勝手に返金してくれて、メールで教えてくれる。郵送による手続きにしろ、やれば出来るじゃん!こういうのが本当のサービスなのではないか?JRは民営化されても昔の親方日の丸の体質はまったく変わっていないことを、今度の事故で露呈した。郵政民営化だって期待している人はいないのではないだろうか。埼玉りそなから来た封書と、今度のJR事故を比べてみてふと思った。