ジェルミは21歳。人間だと何歳くらいに当たるのかしら。もう耳は聞えません。食欲は異常なほどあるが、体重は若い頃の半分以下。ほとんど骨と皮だけです。肋骨も変形しているらしい。やせたせいで顔が小さくなってしまい、子供の頃のような顔をしている。母親がシャムネコで声だけが母親に似ている。その猫にあるまじき大声でガオガオ吼えながら家の中を歩き回る。以前は「お腹減った」「トイレ掃除してください」「ブラッシングしてください」とかジェルミの言うことは大体理解できた。そのたびに「ハイハイ、わかりましたよ」と返事していた。しかし、この頃はさっぱりわからない。本人も耳が聞えないので、いくら訴えても私たちが答えてくれないと思っているのだろう。まるで小さな子供がおもちゃ屋の前で「アレ買ってー!」と寝転んでじたばたするみたいな叫び声をあげる。昨日は床でいきなりウンチングスタイルをして気張っている。びっくりしてトイレに連れて行ったがだめ。仕方なくペットシートを持って様子を見ていると、また床で同じしぐさをする。しかし、何も出てこない。一体ナンなのか。猫は比較的ボケにくいらしいが、これはボケなのか。この先どうなるのか少々心配である。