その日、私は気が緩んでいた。
朝の時点では、この日の息子の授業は4校時だと認識していたのに、いつの間にか5校時だと勘違いしてしまった。
勘違いに気付いた時には息子の下校時間から35分が経っていた。
パニックになり、
ごめんなさい、どうしようを繰り返し言いながら、私が学校に来てなかった場合の待ち合わせ場所に車で着いたが、そこに息子はおらず、
走って学校に行くも、息子の靴はなく、
また待ち合わせ場所に戻ると、知らない保護者さんが
「〇〇(私の苗字)さん!⚫️⚫️(私の自宅近く)辺りで1人で歩いてる子がいましたよ」
と教えてくれて、お礼を言い、急いで車で向かうと、少し走った所で息子を見つけた!
「おりゃ〜」と気合を入れながら学校の方へ走っていた。
車を止めて、名前を呼ぶも、気づかない息子。
息子の近くには、そのお宅の方がおり、その方が息子を呼び止めてくれ(この方は自宅に車を駐車しようとしたら、息子がいたので、危ないから車から降りて息子を誘導してくださったそう)、息子が私に気付いた。
私「ごめんね!」
息子「お母さん、お仕事(家事)終わんなかったの?」
私「お母さん、時間間違えちゃったの、本当にごめんね」
息子「なんだ、時間間違えちゃったのか」
と言った途端に大号泣。私も泣いた。
それまで泣いていなかったのに、私に会えて安心したんだと思う。
めちゃくちゃ不安だったんだと思う。
申し訳なさでいっぱいだった。
息子を探している間、生きた心地がしなかった。
息子は自宅に1人で帰れる力はきっとあるとは思う。
でも1人では不安があるから毎日付き添い登校をしてるのに、それを1人で帰らせてしまった。
私が来ず、何も分からず、不安にさせてしまった。
この日はそれ程暑くはなかったが、
もし、猛暑だったら、ゲリラ豪雨に遭ってたら…
天候に助けられた
なにより、息子がしっかりしていてくれたから助かった。
勘違い一つ、ミス一つで、簡単に人の命が奪われる事は往々にしてある。車の運転でいえば、操作ミスや、たった一瞬で済む確認を怠ったなど様々。
気を付けなければならないと強く思った。
息子が乳幼児の頃、
就寝中、息子の寝息が聞こえるか、聞こえづらい時は呼吸で胸が上下しているかを、よく確認していた。
この日の夜は久々にそれを確認した。
この数日間は息子が居る日常を噛み締めた。
本当に無事で良かった。