二歳になったとは言え、一ヶ月ぶりだったので、忘れられていたり、怖がられたりする事も覚悟していた。
家に着くと、お昼寝の真っ最中だったので、こっそり上がり込んで起きるのを待つ。そしてその間に、パパの株を上げるために用意してらっていた誕生日プレゼントを準備する。これがあれば、例え忘れられていたとしても、これで遊ぶたびにパパの顔を何となく思い出してくれるはずだ。
そしていよいよ再会の時。
寝ぼけ眼で寝室から出て来た娘に、まずは隠れて名前を呼び「?」となった所でパッと姿を現わすと、娘はハッと息を飲み、一瞬膠着した後、僕の元に駆け寄って来て、ぎゅっとハグしてくれた。
もうね、泣いた。余りにも理想的な展開で。
やっぱり寂しい思いをさせてたのかなと、申し訳ない気持ちで一杯になった。
せめて東京に居られるその三日間は、最大限に娘を愛で、またすぐに帰って来るからねと何度も言い聞かせた。
まあ、本人には分からなかっただろうけど、パパは大阪でも頑張って仕事をして、そしてまたお土産を一杯持って会いに帰るからね。