最近、間もなく一歳になる娘が、大人がいじっている物を特に欲しがる。家の鍵だったり、ゲームのコントローラーだったり、とにかく横取りしていく。その筆頭がスマホだ。
液晶がキラキラするのがさらに面白いらしく、遠くからでも見付けるとまっすぐ突っ込んでくる。そういう時は、他のオモチャで気をそらしたりして、やんわり回避するのだが、明け方のベッドがヤバい。
赤子の朝は早い。五時代には「ダー」とか言い出す。さすがに大人はそんなに早く起きられないので、もうちょっと寝れ、と、お尻をポンポンしてごまかすのだが、その時に、手元に憧れのリモコンやスマホがあるのに気付いてしまう。
普段は、寝ぼけ眼で、娘が暖房をつけたのをクーラーに直したり、僕のスマホケースから定期を抜き取るのを阻止したりするのだが、今朝はどうやら彼女の方が上手だったようだ……。
今日はもうジョキングは諦めて、こまに定期を届けてもらうのを、駅で待つ。
雨でもないのにジョキングを休むのは、公演が始まって以来初めて。波乱に満ちた一日になりそうだ……。