昔買ったゲームをやった。
クリア済みのゲームだが、オンラインで追加コンテンツが販売されていて、それを購入すれば、新しいシナリオが遊べるのだ。
ネットショッピングはもはや世界の常識となったが、いまだにゲームをデータの形で買うのには抵抗がある。
その昔、ディスクをおもちゃ屋に持って行けば、500円で新しい物に書き替えてくれる『ディスクシステム』は、相当画期的だった。
当時はまだ早すぎたためか、早々に姿を消すことになったのだが、現代、携帯やiポッドのダウンロード販売の成功を受けて、PSPまで、ダウンロード専用の新機種を製作するという。
遠い未来の話ではない。
5年後には、「昔はいちいちソフト買いに、ビックカメラまで行ってたねー」とか言っているかもしれない。
今はまだ、セキュリティや法整備の面で不安が残るが、これらが解消されれば、あらゆるものがネットだけで売られるようになるだろう。
ダウンロードと言えば、電話回線やカセットテープが、ピーピーガーガーいってた時代を知ってる人間としては、そんなハイテクな未来は(必ず近いうちに来ると分かっていても)イマイチ想像しにくい。
ゲームや映画、本(活字のみだ)をデータで購入する生活は、今とまったく似つかないものになりそうな気がするが、案外すぐ、その便利さになれてしまうのかもしれない。
携帯がなかった時代を、ネタ程度にしか思い出さなくなったように、人類まるごと、あっという間に「進化」して、今の生活は思い出せなくなってしまうのかもしれない。