ストレス軽減のためにドーパミンを出す、何か手っ取り早い方法はないだろうか。
パーキンソン病の治療薬などでそういったものがあるようだが、これは現実的でないのでダメ。他に薬で増やそうと思ったら、一気に麻薬になっちゃうようなので、これまた論外。お酒とタバコでも出るようだが、僕は両方やらないし、やっぱり自前で作らなきゃいけないみたいだ。
役者仲間なんかを見てると、趣味はパチンコという人も少なくなくて、僕はだいぶ前に卒業したけど、あの大当たりした時の快感は何物にも代え難い。一説によると、パチンコ依存症の人に大当たりの時の曲を聞かせると、それだけでドッとドーパミンが出るそうである。
ただこれは、大当たりしなかった時には余計ストレスになるし、とにかくお金がかかりそうだ。なるべくお財布に優しい方法を選びたいので、これもパス。
他にドーパミンがワサワサ出る時としては、恋愛中が思い浮かぶ。しかもこの恋愛ホルモン増量期間には、食欲が抑えられる嬉しい副作用もついてくる。
けど、これも振られれば余計にストレスだし、なにより僕は既婚者なので、この「恋愛ダイエット法」は、失楽園になっちゃう。うーん、危うい。
となると結局、ありきたりだがスポーツに頼ることになる。運動しただけでも確かにドーパミンは出るので、コストパフォーマンスと安全性を考えると、やはり一番良いと思える。
どんな種目が良いかは人によって全然違うだろうが、とにかく長続きさえすればなんでもいい。友達を作ってワイワイやるのが好きな人もいれば、黙々と目標を達成していくことに喜びを感じる人もいるだろう。
僕の場合後者のタイプなので、テニスとかいいんじゃないかと思う。達成すべき目標が多いという点では、ジャグリングとか(スポーツか?)。他に何か黙々と出来るスポーツってあるだろうか。
でも取り敢えずは、今までやって来た積み重ねがあるので、一番楽に始められるジョギングを頑張ることにする。実は前回の公演が終わってからもしばらく頑張っていたのだが、今年の冬はとても寒い日が続き、また雪や雨の日に阻まれることも多く、久しくコンスタントに走っていなかったのだ。最近ようやく走りやすい陽気になってきた。
しかもジョギングは、嫌な気分や無気力の原因ノルアドレナリンを調整する、セロトニンを二つの方法ーー日光浴とリズム運動ーーで出すことができるので、一石二鳥だ。ついでにカロリーも消費できて一石三鳥か。
後は、大好きな音楽を聴く、というのも効果が高いようだし、知的な満足感でも出せるようなので、ミステリーとか読むのもいいかもしれない。
こうしてみると、ドーパミンを増やすチャンスは結構あって、そう難しいことじゃないかもしれない。食事だって、味だけではなく、見た目や雰囲気などで楽しく食べることによって、「コストパフォーマンス」ならぬ「カロリーパフォーマンス」を良くすることが可能だろう。
今の時点で、体重はびた一文減っていないが、一週間ほどジョギングを続けているせいか、なんだかちょっと前向きになっている気がする。実際、こんなにあっさり操れるものか分からないが、考察の結果では、方向性は間違っていないはずである。
いつ頃になったら、体重に結果として現れてくるだろうか。
理想体重 62kg
現体重 70kg