綿アメと天使と悪魔 | よこけんの右往左往

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「よこけん」こと、 ミュージカル俳優、横沢健司のひびを綴った日記です。

地元でお祭りに遭遇。

と言っても神輿が出るわけでもなく、単なる裏通りに屋台が立ち並ぶだけなんだけど、三十店は出てたし、神社でカラオケイベントやってたりして、中高生くらいのワカモノが沢山で中々に賑わっていた。

人混みは苦手なんだけど、お祭りだけはワクワクする。なんでか。

時々、和風なものをとてもイイと感じるのは、DNAのなせるわざかなと思う。


その時は買い物帰りでそんな予定はなかったんだけど、灯りに群がる羽虫のように、お祭りの気配にフラフラと引きつけられた。

そう言えば子供の頃、毎年こどもの日には親に連れられて府中のお祭りに行ったものだ。その記憶からか、今でも屋台で買い食いするのが大好き。

「お祭りやってる。うほほーい(o゚∀゚o)」「チュロスとチョコバナナがある。どっちがいい?」

とこまにメッセージを送ると、

「!」「両方!(≧ω≦。)」

と返事が帰ってきた。

残念ながら手が足りなくてチョコバナナだけで許してもらった。さすがにいい大人が両手にチュロスとチョコバナナを握りしめて街中を歩いて帰るのは抵抗がある。

さて、自分用にも綿アメなんぞを買って急いで帰ろうと、綿アメの屋台を探し歩いたのだが、目的のモノを目にした時に、大人らしいイヤな考えが僕のアタマの中にもたげてきた。

「あれの原価はいったいいくらなのか」

しばしその場で立ち止まり、アタマの中で天使と悪魔が(大人と子供が)言い争うのを見守った。

天使「お祭りなんだからいいじゃないか。ほら、周りのみんなも楽しそうにしているよ」

悪魔「ただの砂糖に五百円て(笑)。家に帰って純露でも舐めてな」

アッサリ悪魔が勝ちました。

原価を気にしたらお祭りなんて楽しめないのはわかってるけど、これが大人になるということか。

せめて袋がリラックマなら天使ももうちょっと頑張れたかなあ。