遅ればせながら、『V』の原作映画を、アベちゃんから借りて観た。
B級だB級だとみんなが言っていたが、こんなにおバカ(良い意味で)な作品だとは思わなかった(笑)
ホラーと銘打ってはいるものの、全然怖くないし、ジョーク(というかギャグ?)の数々に、笑いながら(或いは失笑しながら)最後まで観た。
それもそのはず、DVDのパッケージに、『ホラーコメディ、ドラキュラ映画のパロディ』と堂々と書いてあった。
パロディだったのか…。そこまでは誰も教えてくれなかった。
演出家の山田さんは常々、「『V』は面白い作品だが、コメディにしてはダメだ。ゴシックホラーとして仕上げる」と言っていた。
とすると、元々ゴシックホラーの『ドラキュラ』を、パロってコメディにしたものを、もう一回ゴシックホラーでミュージカルにする、という、ややこしいことをしていた訳だ。
しかし、『V』の面白さはそこにあるのだと思う。
狙って作れるモノなのか分からないが、ややこしい手順を踏んだ結果、ミュージカルのエンターテインメント性と絶妙なバランスで混じりあったのではないだろうか。
パロディでもコメディでもない、なのに笑えて楽しいゴシックホラー『ダンスオブヴァンパイア』。
客席でゆっくり観劇したいもんである。
1日くらい、「1抜け」でできないかな?