春になり急に暖かくなると、ニキビで肌が荒れている人をよく見かけます。
先日も、介護士をしているお嬢さんがニキビで悩んでいると言うご相談を受けました。

私自身、若い頃ニキビで大変悩まされたので、こういうご相談を受けると何とかしてあげたい気持ちでいっぱいになります。
それに、自分で言うのもなんですが、ニキビができる子に限って、みんないい子なんです。

どうして、こんなに勉強やスポーツ、仕事をがんばっているのに、ひどい目にあわないといけないんだろう‥と悲しくなってしまいます。
むしろ頑張るのが肌には良くないのです。

ニキビができるプロセスは、次の3つです。

①皮脂の過剰分泌
②ターンオーバーの乱れによる角質肥厚
③アクネ菌の増殖

皮脂は毛穴を通って角質の表面へ出ますが、角質が厚くなり毛穴を塞ぐと、皮脂が外に出られなくなります。
アクネ菌は皮脂を餌としているので、中でアクネ菌が増殖し炎症を起こします。
この炎症した状態をニキビと呼びます。

アクネ菌が、あったかもニキビの原因かのように言われ、悪者扱いされていますが、もともとは、肌を守る常在菌で、肌を弱酸性に保つなどバリア機能を担っています。

そのため、やたら殺菌をしてアクネ菌を殺しても、肌をますます弱くするだけで意味がありません。
ニキビを改善するためには、この皮脂の過剰分泌とターンオーバーの乱れの原因を知る必要があります。


皮脂の過剰分泌の原因

・思春期
・黄体期(排卵後から月経前)
・気温が上昇したとき
・糖分や脂肪分の多い食生活


ターンオーバーの乱れの原因

・ストレス
・疲労
・睡眠不足など生活習慣の乱れ
・肌の乾燥
・紫外線
・洗顔などの過剰な摩擦による刺激

角質が肥厚した状態で皮脂が過剰分泌されると、ニキビができやすくなるので、いずれかを改善すれば随分と良くなります。
しかし、仕事の都合で、ゆっくり休みたくても休めれなかったり、ストレスの原因になっていることから逃げたくても逃げられなかったり、生活習慣や心の持ちようを変えるのは難しいですよね?

そこで、簡単ですぐに始められることをご提案いたします。

それは‥
洗顔(ウォッシング)を止めること

お話を伺うと、ニキビができている人に限って、自分が汚れていると感じて、ゴシゴシ洗顔をしている人が多いです。
しかし、洗顔時の過剰な摩擦は、角質を厚くしてしまい、さらにニキビが発生しやすい状態になります。
また、化粧品に含まれる保存料がアクネ菌を殺してしまい、肌のバリア機能が低下する一方です。

洗顔(ウォッシング)は、主にほこりや花粉などの水汚れを落とすものなので、さっと水で洗い流すだけでもさほど問題はありません。
ニキビができる原因は皮脂なので、洗顔ではなくクレンジングをしっかりすることが大切です。

新しいことを始めるのは大変だけど、止めることならきっとできるはずです。
続けてきた習慣を変えるのは、少し不安になるかもしれませんが、「止める勇気」が必要です。

私自身、この方法でニキビが随分と改善されました。
ニキビが良くなった今でも、クレンジングのみで洗顔はしていません。
今まで化粧品に費やしてきた時間とお金は何だったのだろうと思います。

皆さんも、ぜひお試しくださいね。


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