●千ヶ峰(兵庫県多可郡)に登る | マウンテンフリークのブログ

●千ヶ峰(兵庫県多可郡)に登る

最近は連日の如く近場の山にハマっております。 (笑)

天気予報によれば12/4は全国的に穏やかな晴天になるそうなのでこのチャンスは掴まざるべからず。

せっかくの晴天日ですからなるたけ展望が良い山に行きたい。

あれこれと考えた結果、 "千ヶ峰(標高1005m)" に決めました。

私にとっては初めて訪れる山ですし久しぶりの1000m峰を目指す事になる。

積雪が有るかも知れないが取り敢えずは行ってみましょう。

少々の積雪ならば何とかなるでしょうと言う気持ちで出発としました。

 

 

   2023/12/04(月)

09:50に三谷登山口に着きました。

平日にもかかわらず登山口には4台が駐車されています。

駐車場は20台以上のキャパシティがありトイレも完備しております。

到着時刻が遅れたので大急ぎでザックを整えて出発します。

登山口から頂上までの距離は2053m。

 

(三谷登山口)

初手から急登ですがこれも暫くの間。

トラバース道となって丸木橋を使って沢を渡る。

沢沿いには大小の滝が連続して紅葉に染まった樹木がそれに彩りを添える。

滝の上部に至る踏み跡が見られたのでちょこっと寄り道。

流れ落ちる滝の上から滝壺を見下ろせば足が竦みそうだ。

こんな経験はピナイサーラの滝(西表島)以来だな。

 

(滝の上を覗く)

小さな滝をバックにして自分撮り。

この様な美しい流れを見ながらの登高ですから楽しい。

高度計によればここの標高は585mと表示されるから頂上に至るにはまだ400m以上の高度を稼がねばならない。

看板№③を過ぎれば本格的な登りに転じる。

 

(渓流沿いの滝)

看板№③~⑤の区間が顎が上がる程の急登が続く。

その斜度は50°よりもキツイのではないか? と思える。

パーティでこの斜面を登るならば前を歩く仲間の靴の裏が見えると言う譬えが相応しいであろう。

この急登をクリアすれば看板№⑤に着きましたが№③からの高度差150mに25分を費やしてヘトヘトに近い状態。

看板№⑤では岩座神コースが左側から合流します。

尚、 "看板№…" と言うのは下の写真の右端に写り込んでいる看板の事で頂上までの距離、所要時間が記されているから非常に役立つ。

一定の距離ごとに設置されている様ですが従来の山みたいに頂上=10合目と言う事ではない様だ。

 

(岩座神コース分岐)

漸く絶句させられる程の急登から解放されたとホッとしたのですがこの先は丸木階段が延びており登高は楽にはなりません。

看板№⑥を通過するが頂上までは300mで標高は約900m。

と言う事はまだ20分程は掛かりそうだな。

傾斜は再び厳しくなって牛歩状態に陥る事になる。

固定ザイルが設置されているがこれは登高時よりも下山時に役立ちそう。

 

(固定ザイルの急登)

クマザサ帯を抜ければ道は分岐するがどちらを通っても頂上に至ります。

私は左側に進路を取りました。

角材で造られた階段が続くが斜度は厳しくて最後まで汗を絞られます。

こんなに厳しい登高を強いられるとは全くの想定外でした。

それでも頂上はすぐそこだと思いますから最後まで頑張らざるべからず。

 

(頂上直下の階段)

11:54に千ヶ峰の頂上に着きました。

細長い頂上で三角点標石は笠形山への縦走路入口に建つ "南無阿弥陀仏" と刻まれた標柱の傍に有る。

下の写真は標柱から撮影したものです。

 

(千ヶ峰頂上)

標柱の傍にて登頂写真を撮影する。

この山は私にとっては初めてなので嬉しい登頂となった。

頂上に居るのは私だけで静かな時間を過ごす事が出来ました。

ザックからパンを取り出して昼食とします。

 

(千ヶ峰に登頂)

お腹を満たしてから頂上からの眺めを堪能しましょう。

12:30頃に立派な写真機材を持った登山者が頂上に着きました。

彼は丹波市から来られた方でこの山には頻繁に登っておられるそうだ。

彼の助けを受けて山座同定を行います。

此方は笠形山方面の眺めです。

この山から高坂峠を経由して笠形山への縦走路は人気のコースですが時間的には9~10時間を要するそうですから鈍足の私には陽が短いこの季節ではとても歩けそうにないな。

 

(千ヶ峰からの眺め ①)

残念ながら山座同定を行う為の山座方位盤が設置されていないが前述の御仁に会えて助かりました。

彼から詳細な展望の解説を受けます。

此方は丹波地方の眺めです。

この方向には黒井城跡が築かれた山、が見えます。

更に遥か向うに見えるのは舞鶴市の "青葉山(若狭富士)" と知らされて驚きました。

とにかく展望が良い事は想像以上の山ですな。

 

(千ヶ峰からの眺め ②)

此方は北西方面の眺め。

遠くには冠雪した氷ノ山が見えてその右側には微かに扇ノ山も確認。

当にこの頂上のハイライト的な眺めと言えます。

 

(千ヶ峰からの眺め ③)

せっかくだから氷ノ山をズームアップ撮影してみよう。

スマホでのズームアップ撮影は画像が悪くなるのでデジカメで撮影した。

白く輝く氷ノ山はすばらしいですな。

加藤文太郎氏(旧浜坂町出身)が "兵庫槍" と称して愛した山である。

 

(千ヶ峰からの眺め ④)

下山の前に頂上にて "歓喜のガッツポーズ "です。

これで千ヶ峰頂上で思い残す事はございません。

後は事故が無い様に登山口まで下るのみだ。

 

(頂上でガッツポーズ)

下りは余程心して歩かねばならない。

特に岩座神リート分岐直下の下りは要注意です。

急斜面で転んだらタダでは済まないのは承知している。

 

(看板№③付近)

下山時も樹間越しに見える滝の景観に癒されます。

紅葉はもう終末期に入っている様だがこれだけは遺憾ともし難い。

来年、再来年と毎年の様に紅葉は有るから四季が有る日本は恵まれた国。

 

(樹間越しに滝を見る)

14:24に下山を終えました。

頂上を出発して1時間20分程で下れた訳です。

今夕にはリハビリの予約が入っているから何がなんでも15:30までには下山したかったが早めに着いたのでホッとした。

 

(下山完了)

愛車に乗って三谷登山口を後にして帰路に着く。

往路では気付かなかったが巨大な風車の風力発電所が有りました。

風車は回転していないから稼働しているのかな?

 

(風力発電所)

集落を抜けて田園越しに千ヶ峰を遠望してあの山に登ったのだと言う充実感に満たされた。

また再訪してみたい名峰でした。

 

(千ヶ峰を遠望)

往路をそのまま走るのは面白くないから帰路では県道8号線を選択。

県道沿いには "松か井の水" と言う名水が有るので汲んでおく。

持ち帰った名水で美味しい飲物を作って楽しむ為です。 (笑)

 

 

 

   (コースタイム)

三谷登山口(09:56)~丸木橋(10:00~04)~№①看板(10:17)~№②看板(10:25~29)~№③看板(10:08)~№④看板(11:02)~№⑤看板(11:13~18)~№⑥看板(11:36)~千ヶ峰頂上(11:54~13:05)~№⑥看板(13:22)~№⑤看板(13:35)~№④看板(13:45)~№③看板(13:55)~№②看板(14:05)~№①看板(14:13)~丸木橋(14:20)~谷登山口(14:24)