●加西アルプスを歩く (前編)
師走に入っても晴天の日が続きます。
こんな日に自宅で燻っておく手はありません。
昨日から冬の青春18切符が発売されているからJR姫路駅前の金券ショップに買いに行きたいが四輪車では都合が悪い(JR姫路駅北側は一般車は進入禁止)からスクーターで向かう。
首尾よく購入した後は序でに姫路市内の山に登る計画でした。
ところが急に気が変わって加西アルプスに行きたくなって計画を変更。
私にとっては未訪の山塊ですからこれは楽しみ。
それでは行ってみましょう。
2023/12/02(土)…前編
登山の拠点となるのは善坊公民館ですが初めての訪問とあって見付け出すのに四苦八苦する。
13:30に漸く到着して駐輪場にスクーターを置いて準備に取り掛かるが気温は低く風も強くてこれは山中では寒いと予想して厚手のフリースを着込む。
登山口は車道を挟んだ反対側に有ります。
(大手門登山口)
初手から岩場が丸出しの裸地の急登となり早くもダメージを受ける。
それでも善防山の標高は251mに過ぎないからここは余裕を持って登ろう。
高度は稼げているからこれでええやろ!
振り返ればスクーターを置いた善防公民館が遥か下に見える。
(善防公民館方面の眺め)
善防山には "善防師城" が築かれたそうでその遺構が見られる。
ここで道が直角に曲がっており "桝形" ではないか?と思えたがどうなんでしょう。
大手門口登山道を登っている訳ですから当然ながら防御施設が設けられた事は確実であろう。
(桝 形?)
此方は雛壇式に削平地が続くがこれは十中八九 "曲輪群" であろう。
頂上に本丸を置く山城ではよく見掛ける縄張り。
この類の城郭の遺構は他のルートでも見られるそうだが此度は其方まで巡る時間がありません。 (涙)
(曲 輪 群 ?)
この季節はお花は見られないと思っていたが写真の "紫のお花" を見掛けた。
此度の山行で見掛けたのはこの一輪だけでした。
( お 花 )
ひたすら登り続けて40分で善防山頂上に着きました。
頂上は広くて城跡の解説板が設けられていたので目を通しておく。
1346年に赤松則資による築城で嘉吉の乱による赤松家は没落。
しかし応仁の乱で赤松家は復興を果たす。
詳細についてはよくは分かりませんがこの城郭は合戦には使われなかった様だ。
それでは頂上からの眺めを堪能しましょう。
此方はこれから目指す笠松山方面の眺め。
(善防山頂からの眺め ①)
此方は笠形山(播磨富士)をズームアップ撮影したもの。
兵庫県南部の山に登れば必ずと言ってよい程に見られる名峰。
(善防山頂からの眺め ②)
此方は明神山、七種山方面の眺め。
尖がった山容の明神山の存在感が際立っております。
善坊山は標高こそ低いが眺めは頗る良い。
(善防山頂からの眺め ③)
此方は笠形山、千ヶ峰の眺め。
笠形山は過去に二度登ったが千ヶ峰の方は私にとっては未登峰。
近いうちに登らねばなるまい。
(善防山頂からの眺め ④)
広がる平野の向うに横たわるのは六甲山の山並み。
標高は六甲山の方が高いが距離が離れているから単に平べったく見えるだけ。
(善防山頂からの眺め ⑤)
此方は恐らく淡路島、明石海峡大橋方面と思われる。
表示板が無いので断言できないが私はそう信じたい。 (笑)
本日は快晴で展望に恵まれた頂上でした。
(善防山頂からの眺め ⑥)
善坊山頂にて登頂写真を撮っておこう。
初めて登った山ですからね。
(善防山頂 ①)
頂上全体がカメラのフレームに収まる様に少し離れた場所からの撮影です。
最近は荷物となる三脚を携行していないからデジカメを近くの岩、標木、樹木などにセットしてセルフシャッターを駆使する事が増えた。
此方の写真もその手法によります。
(善防山頂 ②)
あまりゆっくりも出来ないので善坊山頂を後にして笠松山に向かって出発です。
暗くならないうちに下山しないと拙いからな。
(後編に続く)