●高取山(宍粟50名山)に登る
最近は山崎町(宍粟市)に有る山城跡を巡る登山にハマってます。
長水城跡、篠ノ丸城跡とクリアしましたがこの2つの城跡から見えたのが羽柴秀吉が播磨平定戦時に本陣を置いたと伝わる "聖山城跡" です。
この城跡は高取山(標高490m)の中腹に位置しており場所もだいたい見当が付く。
そこで晴天の午後に聖山城跡を訪れてみる事にしました。
それではLet’s go!
2023/11/7(火)
13:40にスクーターで自宅を出発する。
少し遅い出発だが聖山城跡は長水城跡や篠ノ丸城跡の様に山頂に築かれた城郭ではないから麓から軽く登れるやろ!
そんな気持ちでしたからかなり此度の山行を舐めた感じでした。
山崎町に入って揖保川に架かる橋梁を渡って登山口に着きました。
(登山口の神社)
スクーターを置いてから登山口に移動します。
簡素な登山案内板が設けられていたから目を通しておく。
石段を上れば金網のフェンスの間を通過して登山道が延びる。
(登 山 口)
手摺りに沿って急な丸木階段を辿ります。
数分も登れば聖山城跡への分岐に出るからそれを左折する。
聖山城跡は山の中腹に有るから獲得高度は大したことない。
(聖山城跡分岐)
聖山城跡の一段下の平坦地に建つのが "愛宕神社" です。
立派な社殿をバックに記念撮影。
ここからの眺めも堪能しておきましょう。
(愛宕神社)
此方が愛宕神社から眺めた一宮町(宍粟市)方面。
市街地の中に聳えるピークは篠ノ丸城跡が有る山です。
彼方からはし山城跡がよく見えたのが思い出される。
(愛宕神社からの眺め ①)
此方は眼下に揖保川が流れを一望できる。
右岸の市街地の中に建つ白いビルが宍粟市役所。
これが宍粟市の中心地である山崎町の眺めです。
因みに宍粟市はこの山崎町→一宮町→波賀町と北に向かって市域が広がっており鳥取県境に至る。
(愛宕神社からの眺め ②)
愛宕神社からは1分足らずで "聖山城跡" に到着しました。
城跡の解説板&標柱をバックに自分撮り。
高取山の中腹の尾根上に築かれた城郭で篠ノ丸城&長水城と連携した見張台の役目を担ったものらしい。
1580年に聖山城を攻略した羽柴秀吉はここに本陣を置いて播磨平定の拠点としたと伝わります。
(聖山城跡 ①)
聖山城跡の西側は開けている様ですから移動してみよう。
城跡の中央には休憩用のテーブル&椅子が設置されているのがいいね!
城跡の西側からは山崎町の眺めが得られましたが愛宕山神社からのそれと遜色有りませんでした。
愛宕神社から少しだけ高度が上がっただけですから当然の事。 (笑)
これでで本日の目的は達せられたのだがあまりにもあっけないし日没までは十分な時間が確保できそうだ。
ここはこの山域の最高峰である高取山の頂上まで行こうではないか!
(聖山城跡 ②)
聖山城跡から南に延びる踏み跡を辿ります。
随所の樹木には赤テープが巻かれておりそれがルートの目安になる。
尾根上の道が左右に分岐するがここは右方向に進み鞍部に向かって一旦は高度を下げます。
鞍部から数分で着いたのは "林の休憩所" です。
私としては休憩をしている余裕は無いのでここは素通り。
程なく "深呼吸の広場分岐" に差し掛かる。
直登コースとトラバースコースに分岐するのでここは前者を選択。
(林の休憩所)
直登コースは時間短縮に有効でコブを1つ越えて鞍部に下れば深呼吸の広場までは0.15㎞。
丸木階段を上れば深呼吸の広場に到着となる。
ここから数分の登りで鉄塔が建つ広場に出るが未だ高取山への道のりの半分にも至っていません。
(深呼吸の広場)
鉄塔を過ぎて4分後に "聖山城跡へ1.4㎞ 高取山へ1.4km" と記された道標に差し掛かります。
ここが聖山城跡~高取山頂上の中間地点にあたります。
丸木階段を上って左折してジグザグに登れば2つ目の鉄塔に出る。
頂上へは1.2㎞だが高度計によれば320mを表示しており頂上との高度差は170mでまだまだ厳しい登高が予想される。
標高400mの "つつじ展望広場" までは忍耐の登高でした。
ちょっとした平坦地で休憩も出来るが予想外の苦戦でその余裕はない。
広場の西橋からは山崎町が見下ろせるが展望が利く範囲は狭い。
頂上までは残り0.65㎞ですからもうひと頑張り。
(ツツジ展望広場)
ツツジの展望広場から数分で頂上への分岐に出る。
ここでも "直登コースor巻き道コース "の選択となった。
私は当然ながら時間短縮(頂上へは0.3㎞)の為に前者を選ぶ。
急登を一気にクリアして高取山頂上に立つ。
時刻は16:09ですから10分程予想よりも手間取った事になる。
まずは登頂写真を撮影する。
(高取山頂上 ①)
此方が高取山の頂上です。
休憩用の椅子が設置された狭いスペースで周囲は樹木&雑草に覆われて展望は全く得られません。 (涙)
せっかく頂上に立ったのだがこれでは喜びも半減である。
頂上に有る道標には "安富方面展望所 50m" と記されているから行ってみよう。
(高取山頂上 ②)
頂上から移動して件の展望所に着きました。
大きな広場ではあるが肝心の展望は殆ど得られずガッカリ!
私としては下界が見えない事には満足は出来ません。
(安富展望所 ①)
安富展望所から見えたのは下の写真の景色のみ。
見えたのは遠くの山並みですが展望案内看板などは設置されておらず山座同定は出来ずでした。
これでは此方への移動は全く意味のない活動であろう。
(安富展望所 ②)
ザックの中に懐中電灯は入っているが明るいうちに下るべく滞頂時間僅か9分で頂上を後にしました。
こうなれば時間との戦いですから休憩する気など毛頭ない。
ピッチを上げて往路を引き返して行く。
深呼吸の広場に建つ休憩ベンチから黄昏の山崎町を撮影する。
(深呼吸の広場からの眺め)
夕闇は刻々と迫って来ます。
聖山城跡には17:15に着いてここで篠ノ丸城跡方面の写真を撮影。
さすがにこの暗さでは写真撮影には規模しい環境でした。
(聖山城跡からの眺め)
愛宕神社を右に見送って下山道を行く。
もう懐中電灯を出す必要はありません。
紅葉した樹木が残り僅かな夕陽に照らされます。
(聖山城跡からの下山道)
下山を終えたのは17:25で当にギリギリの下山でした。
当社は聖山城跡だけを踏んで終わりにするつもりがついつい欲を出してしまったが私の性分を鑑みたらこれも想定内の行動。
ちょっと無理をした山行となった一日でした。
(コースタイム)
登山口(14:34)~愛宕神社(16:42~44)~聖山城跡(14:45~50)~コル(15:00)~林の休憩所(15:05)~深呼吸の広場分岐(15:06)~コルの分岐(15:15)~深呼吸の広場(15:22)~鉄塔№1(15:26)~頂上へ1.4㎞地点(15:30)~鉄塔№2(15:38)~頂上へ1.0㎞地点(15:43)~つつじ展望広場(15:52~56)~頂上への上り取付き(15:59)~頂上への最終分岐(16:01)~高取山&安富町展望広場(16:09~16:18)~頂上への最終分岐(16:26)~つつじ展望広場(16:31)~頂上へ1.0㎞地点(16:38)~鉄塔№1(16:51)~深呼吸の広場(16:54)~出石集落分岐(17:04)~林の休憩所(17:07)~聖山城跡(17:15~17)~登山口(17:25)