●諭鶴羽山(淡路島最高峰)に登る(前編) | マウンテンフリークのブログ

●諭鶴羽山(淡路島最高峰)に登る(前編)

今年も例年通りの猛暑の夏となった。

連日の様に35℃越の日が続きウンザリである。

夏休みとなれば夏山登山が私の定番だがこう暑くってはやってられない。

登山の対象が富士山、日本アルプス、御嶽山の様な3000m級の山ならば良いが西日本には2000mを越える山は無い。

そうなれば熱中症が怖いから自宅で沈殿or屋内で過ごせる文化施設への訪問しか思い浮かびません。

私が若かりし頃は夏場でも30℃越えの日は年に数日しかなかった。

今や地球的な問題の地球温暖化を実感させられます。

会社の夏季連休は8/11~16となったのでこの間に何らかの活動を行いたい。

連休の後半は台風7号の影響が出そうなので天気が安定する前半がチャンス。

そこで予てから計画を練っていた "諭鶴羽山(標高608m)" をやる事にした。

諭鶴羽山だけでは時間が有るだろうから沼島(兵庫県)に渡ってシュノーケリングもやる事として用具も携行する。

登山&マリンスポーツの両方を楽しむ魂胆です。

 

 

  2023/8/12(金)…前編

明石海峡大橋の開通に伴い本土から淡路島を結ぶ海運会社はフェリーを次々と廃止して現在は原付二種(125㏄以下)の航送を担ってくれるのは "ジェノバライン 

" のみ。

この船は明石港~岩屋港を結びますが1便当たりのバイク積載数は8台と言う制限が有ります。

従って先着8台に入れなければ次発便に乗るハメになりかねないと言う事だ。

私としてはなるたけ早い便に乗りたいので始発便を狙って自宅を出発した。

明石港までは "明姫幹線" を走ってアクセスすれば便利と聞いていたが真に恥ずかしい事ながら私は一度も利用した経験が無い。

とにかくR250をひたすら東進すれば良いと自分勝手に考えて姫路市広畑区からR250に入る。

暫くはR250 の表示が有ったが途中から訳が分からない県道に迷い込んだりして何度も迷って大幅なロスタイムを生じる。

結局は06:30発の始発便に間に合わず次発便(07:30発)に乗る事が出来たがこれも先着者が6台だったので私が7番目。

危ういところでした。

積み残されたら堪ったもんじゃないからだ。

券売機でバイク(550円)&大人(600円)のチケットを購入してから待合所でアナウンスを待つ。

 

(明石港の桟橋 ①)

航送して貰う自分のバイクは桟橋まで移動せねばなりません。

船に積載されるバイクが並べられています。

後で知った事だが船への積み込みの自分で行う規則になっています。

私はこの規則の事を知らなかった為、乗船後に係員から指摘された。

 

(明石港の桟橋 ②)

此方は船の後甲板に設けられたバイクの固定装置です。

この装置が全部で8基有ってバイクの航送を担う。

その使用法はバイクの前輪を装置に乗り上げて倒れない様に処置した後にハンドルの両端にロープを掛けてロックするのだ。

 

(バイクの固定装置)

淡路島の岩屋港までの所要時間は10分ですから船内でノンビリと寛ぐ様な余裕はありません。

デッキに移動したら明石海峡大橋の下を通過中でした。

言うまでもないが向う側の陸地が淡路島であります。

 

(明石海峡大橋 ①)

明石海峡大橋を過ぎて岩屋港に向かう。

もうここまで来れば淡路島上陸も数分後です。

確か淡路島は20歳前にバイクで走った事があったがその時は四国からの帰りに島内を縦断走行したのみでおよそ観光なんてものは行っていない。

従って此度が初めての淡路島訪問と思ってもよかろう。

 

(明石海峡大橋 ②)

岩屋港に着きました。

始発便に乗り損なったロスタイムを挽回すべく南下せねばならない。

諭鶴羽山登山&沼島への渡島を果たすから本日はちと忙しい事になるぞ!

取り敢えずは諭鶴羽山の登山口が有る "諭鶴羽山ダム" を目指すのだ。

それではビッシビシ走りましょう。

 

(岩 屋 港)

スマホのナビ機能を駆使して諭鶴羽山ダムに着きました。

登山口が分からないので通り掛かりの人に尋ねたら丁寧に教えて貰えた。

要はダムの左岸側に有るそうだ。

登山口の傍には "担い石" と言う岩が鎮座しております。

その謂れについては写真を拡大クリックしてご覧下さい。

 

(担 い 石)

担い岩と道路を挟んで向かい側に "諭鶴羽山登山口" が有ります。

高度計によればここの標高は215mを示している。

諭鶴羽山の標高は608mですから獲得高度差は400m弱となる。

標準的なコースタイムは1時間20分程であろうか?

但し、その日の天候により高度計に誤差が生じる事は加味せねばなるまい。

猛暑で汗だくになる事を見込んで此度はバンダナではなくてタオルを頭に巻いての出発としました。

 

(諭鶴羽山登山口)

手摺りが設置された石段を上れば樹林帯の中をジグザグに急登します。

事前の情報によれば登山口からの15分程が最も厳しい登りだそうだ。

足慣らしを兼ねたいので最初からピッチは上げない。

急登が終わればケルンが積まれた尾根に出るのでここを左折します。

右方向にも道が延びていますがルートは崩壊しており立入禁止の様でした。

 

(尾根に乗る)

そのまま進めば "神倉神社" と言う小さな祠に出ます。

休憩に適した平坦地ですがここはそのまま前進あるのみ。

本日の午後には沼島に渡るのだから諭鶴羽山は早めにクリアしたい。

 

(神倉神社)

尾根に上がってしまえば平坦な道が続く。

道端の所々には写真の様な石仏が鎮座して登山者を慰めてくれる。

歩くのは楽チンだが高度はなかなか上がりません。

これは当たり前である!

登高で汗を流してこそ頂上に向かって高度を稼げるのです。

 

( 石 仏 )

辛抱強く登高を続けて漸く頂上への分岐に差し掛かる。

この分岐を右折して最後登りをクリアすれば頂上に着くのだ。

分岐からは少しの間は上りですが直ぐに平坦な道に転じます。

 

(頂上への分岐)

11:46に諭鶴羽山の頂上に立つ。

高度計は616mを表示しているから獲得高度は401m。

ここが淡路島の最高峰の頂上になります。

初めての山ですから登頂写真を撮っておくのは必須である。

日本国内に有る離島の最高峰と言えば宮之浦岳(屋久島)、利尻山(利尻島)を始め金北山(佐渡島)、星ヶ城山(小豆島)、於茂登岳(石垣島)に登ったがこの諭鶴羽山の標高は大満寺山(隠岐)と同じなのには驚きました。

但し展望はおくびにも良いとは思えなかった。

頂上広場は樹木に囲まれており眼下の展望は得られないからだ。

 

(諭鶴羽山頂上 ①)

此方は四国(徳島県)方面の眺め。

写真では遠くに鳴門大橋が写り込んでいます。

本日も気温が高くて汗だく状態だが海風が吹き付けて来るからそれなりに体感温度が下がって快適でした。

 

(諭鶴羽山頂上 ②)

頂上で寛いで居ると反対側から登って来た御仁が見られた。

彼は登高時に私を追い抜いて登って行った健脚の人です。

彼は諭鶴羽山神社に行って来たそうだ。

"神社までは0.7㎞だから行って来たらいいよ!" と仰る。

私としては登頂だけで十分と思っていたがそれを聞いて計画変更を決める。

神社を往復すれば1時間弱は必要となるがせっかく来たのだから諭鶴羽山を網羅する事も大切です。

神社へのルートは電波塔が建つ方向に延びています。

 

(諭鶴羽山頂上 ③)

それでは諭鶴羽神社までもうひと頑張りしましょう。

往復で1時間を見込めば良いだろうし神社に行けば飲み水も入手できるかも知れないしな!