●三井三池炭鉱の産業遺産を巡る…初日…Part3  (三池港周辺の炭鉱遺跡) | マウンテンフリークのブログ

●三井三池炭鉱の産業遺産を巡る…初日…Part3  (三池港周辺の炭鉱遺跡)

  2023/7/29…Part3 

石炭産業科学館を退館して三池港周辺の遺跡を巡る。

最初の訪問地は "旧長崎税関三池支署" です。

県の指定文化財で洋風のシャレた佇まいの建造物で三池開港に合わせて開庁されました。

三池炭鉱の石炭が輸出された歴史を物語る。


(旧長崎税関三池支署 ①)

別の角度から三池支署を眺めてみる。

昔の建物は現代の我々を魅了してくれますな。

 

(長崎税関三池支署 ②)

この建物は土日祝には館内が無料公開されていますが本日は金曜日ですからそれは不可。

よしんば公開日であっても時間も17:30ですから閉館していただろう。

仕方ないから窓越しに内部を撮影しておく。

赤いソファーが並んでいるのを確認できました。

 

(長税関三池支所 ③)

三池港は日本で唯一の閘門式の港。

遠浅で干満の差が大きい有明海に於いて港湾内の水位を一定化させる為に設けられたのが此方の "騎兵式の閘門" です。

これにより大型船の接岸も可能となって石炭の積み出しが効率化された。

この閘門なくして三池港は語れないのだ。

 

(三池港の閘門)

此方は1909年に造られた赤レンガ造りの三池炭鉱専用鉄道の変電所の建物ですが現在は民間企業が入っています。

切妻平屋建ての建物が並列に建つ。

レトロな造りに暫し見入った後に敷地内を歩いてみます。

 

(旧三川電鉄変電所 ①)

ブロック壁に何やら半円形の赤レンガが嵌め込まれています。

ここは三池炭鉱鉄道の人道トンネルのモニュメントです。

旧三川電鉄変電所の裏には三池港の貯炭場に向かう線路が有りました。

その線路の下を潜る様に小さな人道トンネルが有り三池港の通用口としての役目を担っていた。

人道トンネルは2009年に取り壊されたがそのモニュメントが設けられた。

 

(旧三川電鉄変電所 ②)

この地を離れる前にもい1枚撮影しておく。

国の有形文化財に指定されているだけの事はある。

但し、いくらレトロ調の貴重な遺産でも活用されなければ保存が難しくなる場合が多く現状の様に社屋として使われている事は喜ばしい事だな。

広島市に有る旧陸軍被服廠も被爆遺産としての保存を目指すならばこの建物に倣って欲しいものだ。

 

(旧三川電鉄変電所 ③)

此方は戦後の最主力抗となった三川抗の正門ですがご覧の通り閉門中。

この施設も土日祝のみの公開ですから訪れるのは明日です。

場所を確認する為に立ち寄ってみただけ。 (笑)

 

(三川抗の正門跡)

三川抗のお隣にあるのが "三井倶楽部"  です。

三井港を訪れる高級船員の休憩所として建てられた洋風の建物で政財界の大物との社交場としても利用された。

現在はレストランが間借りしている様で私が訪れた時は拝観受付時刻を過ぎていた。 (涙)

 

(三池港倶楽部 ①)

三池港倶楽部の敷地内に建立された "団琢磨の胸像" です。

像の台座は彼の孫に当たる御仁が製作されたそうです。

 

(三池港倶楽部 ②)

制限時間いっぱいの午後7時に貸自転車を返却。

レンタル代金は500円也。

夕食を食べにJR大牟田駅前に進出する。

本日の宿は "自遊空間大牟田店" ですが市街地からはかなり離れているので西鉄での移動となる。

場所はステーキガストのお隣らしいからそれを目安にアクセスできそうだな。

 

(JR大牟田駅)

今夜の夕食は駅前の "東洋軒" と言う麺処を選んだ。

この界隈では最も早い時期に創業したと言う老舗の店舗らしい。

お腹がペコペコ状態で入店となる。

 

(JR大牟田駅前の麵処)

注文品は "大牟田ラーメン" です。

九州と言えば豚骨スープがトレンドですがこの店も同じ。

出されたラーメンを10分足らずで完食。

暑さによる喉の渇きに耐えられず食後はお冷を何杯もおかわりすると言う有様。

ラーメンを食べに来たのか水を飲みに来たのか分からない状態でした。 (笑)

 

(豚骨ラーメン)

情報によれば自遊空間大牟田店のシャワーが工事中で使用不可らしいから市内の銭湯で入浴しておく必要あり。

西鉄駅の近くに有る銭湯まで徒歩で移動して入浴。

最寄の駅から西鉄に乗車する。

1つ北の駅で降車して約10分の歩きで自遊空間大牟田店に到着。

店員の配慮でダブルシートのブースを私独りで使える様にして下さった。