●岩美鉱山のガイドツアーに参加(前編)
先週に訪れた餘部道の駅で観光チラシを入手した時にレアな情報を見出した。
それは鳥取県岩美鉱山では "鉱山探勝ツアー" が催行されていると言う旨。
そのツアーに参加するには参加日の一週間くらい前に予約して日時&時間を伝えておく必要がある。
取り敢えずは7/26の13:30に現地着と言う事で予約を終えた。
佐渡金山、石見銀山、別子銅山、足尾銅山などに訪問した経験が有る私ですがこんな近くに探勝可能な鉱山が有ったとは知らなかった。
鳥取県気高町から同県岩井町に移動しての活動になります。
2023/7/26(水)
ラーメンタイムを終えてからR9を東進して行く。
目的地(旧岩美鉱山)までは1時間弱で着く筈です。
カーナビに従えばY字路の岩美鉱山分岐に出ますからここは右方向へ。
道なりに進めば事務所の前に出ます。
(岩見鉱山分岐)
到着したのは00:50でしたから予約時間よりもかなり早いお着き。
昼休み時間ですから事務所の係員たちは休憩中で13時まで待つ事になった。
ツアーの出発時刻を予定よりも30分繰り上げて13時出発にして下さいました。
此方は "旧岩美鉱山の解説板" ですから拡大クリックしてご覧下さい。
(旧岩美鉱山の解説板)
此度のガイドツアーで入坑するのが此方の "大切抗" です。
ご覧の様に普段は入坑できない様に柵扉で閉鎖されております。
抗口には坑道の案内見取図を描いた看板が設置されていますから目を通しておく。
(大 切 抗)
13時からツアーが始まります。
ガイドさんが大切抗の柵扉のを開錠してくれます。
それではガイドさんと連れなって未知の世界へと入って行こう。
(大切抗の扉が開く)
坑口から入って100m程の区間の内壁は丹念に造られている。
壁に沿っては作業用のケーブルが延びております。
坑道の天井は1.8m程ですから私にとっては頭が閊える事はない(因みに私の身長は160㎝)。
(坑道が延びる)
坑道の半ほどからはセメントを吹き付けて固められた内壁になる。
採鉱車が通る軌道の跡も見られる様になります。
足場が悪くなるから注意する様にとの声がガイドから飛ぶ。
(吹き付け壁の坑道)
坑道の突き当りまでやって来ました。
鉄製の頑丈な鉄扉が行く手を塞いでいます。
これよりも先は採鉱現場が広がるのでツアー客の進入はここまで。
(坑道の突き当り)
そうは言ってもここで通行止めにされてはツアー客には物足りない。
そこでこの鉄扉の一部が開く様になっておりここを潜って採鉱現場の様子を覗ける様になっています。
写真は鉄扉の一部が開放された様子です。
(突き当りの扉)
開放された扉から採鉱現場を撮影(便宜上、此方を "採鉱現場№1" と記します)しておきます。
ライトアップされており操業当時の現場を見る事が出来た。
その光景は当に圧巻そのもの。
この類の光景を見たのは石見銀山の特別ツアーに参加した時以来です。
そのスケールはさすがに石見銀山には敵いませんが見応え十分。
(採鉱現場№1 ①)
採鉱現場をバックにした自分撮りですが天井が低いからとても苦しい
態勢を強いられます。 (笑)
ヘルメットを着用していなかったら頭から出血するのは必定。
(採鉱現場№1 ②)
件の鉄扉から左方向には別の坑道が延びる。
此方の写真がそれです。
鉱脈に沿って掘り進んで行った結果がこの坑道を形成したのです。
先程の採鉱現場とは違って此方は天井が高くゆったりしている。
と言ってもこの空間での作業はやはり重労働であった事は想像に難くない。
ガイドさんにお願いして写真を撮って貰います。
(採鉱現場№2 ①)
採鉱現場№2の坑道を奥まで進んでみるがご覧の様な水溜りに付き当ってそれ以上の前進は不可。
排水処理が為されていない坑道では至極当然の事である。
足元に注意しながら先程の鉄扉まで引き返す。
(遺された坑道№2 ②)
ガイドさんが指差したのが此方の岩壁です。
緑色に見える部分が銅の鉱脈との説明を受けました。
ここには埋蔵された鉱脈がまだある筈だがやはり外国産とのコスト競争では勝負にならず閉山された。
これと同じ状況は日本全国の他の鉱山でもまま見受けられる。
(銅の鉱脈)
それでは抗口に向かって引き返します。
気を緩めて帰り道にケガをする様ではいけませんから最後まで慎重に行きます。
此方は中間地点(内壁の処理手法の境目)です。
(坑道の壁の境目)
外光が差して来ました。
間もなく抗口に着いて外に出られる。
坑内での時間は40分程でしたが新たな見聞を広げた気持ち。
(外光が差す)
大切抗から出ました。
ガイドさんが抗口に施錠して此度のツアーはお終いだなと思ったが実際はそうではなかった事は間もなく判明します。
(大切抗から出る)
岩美鉱山ツアーはここだけではなくさらに続きます。
記事の続きは後編へ。
(後編に続く)