●豊田佐吉記念館を拝観(湖西市)
現在のトヨタ自動車の前身は豊田佐吉氏が始めた織機会社でした。
小学生の頃に読んだ伝記で知りました。
昨年6月に愛知県長久手町に有るトヨタ博物館に立ち寄った時に浜松市の西隣の湖西市に "豊田佐吉記念館" が有る事を知って機会が有れば訪れたいと思っていたが漸くその日が巡って来ました。
当日は晴天ですが強風が吹き荒び体感温度が低い日でした。
晴天ならば登山が相応しいのだがこう風が強くてはとてもその気になれず。
故に本日は博物館の拝観に充てる事にしたのだ。
2019/1/26(土)
am11:20に愛車に乗って自宅を出発する。
カーナビの指示通りにR1を西進する。
迷う事なく目的地に着いたのは正午過ぎでした。
記念館と言う事で大きな建物と思っていたが実際はこじんまりとした施設。
駐車場に置かれた車は1台のみですから来客は皆無の様だ。
こちらが入場門です。
一見して博物館の様な雰囲気は有りませんがとにかく入ってみよう。
入場門を潜って最初に展示室の拝観に取り掛かる。
まずは拝観者名簿に記名しておく。
無料で見せて貰えるのですから署名くらいは協力しておきたい。
展示室の奥に置かれたのが豊田佐吉が発明の "G型織機" です。
1924年の物で傑作機の名を欲しいままにした逸品。
(G型織機)
前述のG型織機(無停止式豊田自動織機)の開発までには長期間の試行錯誤が繰り返されその間は発明王の名を冠した豊田佐吉も多機種の織機を考案しました。
それらがこのブースに展示されています。
一足飛びに完成度を上げる事はできないのはこの世の習い。
展示室から出て遊歩道が整備された敷地内を巡ります。
豊田佐吉が母親が使っていた手織機の改良に打ち込んだ納屋を見る。
"如何に早く確実に高品質の製品を生み出すか?" に取り組んだ地。
納屋には "豊田式木製人力織機" が展示されています。
( 納 屋 )
豊田佐吉は濾過器を造って生活用水の確保を図った。
こちらの施設(井戸)がそれです。
公共の水道が引かれるまで使用されたそうだ。
全てにおいて自分自身で工夫して使う姿勢に満ちていた様です。
井戸から緩やかに上って行くと高台に出る。
ちょっとした広場となっておりベンチ&東屋も設置され絶好の展望台だ。
条件が良ければ富士山まで見通せるそうだが残念な事に此度はその願いは叶いませんでした。 (涙)
高台からヒノキ林の中を下って行くと二段になった台地に着く。
上の台地には豊田佐吉の生家が建っていた。
佐吉の兄弟四人&佐吉の息子である喜一郎(トヨタ自動車の創業者)もここで産まれたと言う "聖地" とも言えそうな地。
小さな石碑には "豊田佐吉翁発祥地" と刻まれていました。
一段下の台地には佐吉の生家が復元されていました。
その造り自体は一般の農家のそれと遜色は無い。
玄関の土間には農具が置かれており炊事を行う石竈も再現されている。
居間の縁に腰掛けて写真を撮っておく。
生家の一室には織機を操作する佐吉の母親の姿が再現されている。
母親の後でそれを見守る佐吉の姿。
この日常の一コマが発明王豊田佐吉の原点ではなかったか?
生家を退出して少し離れた場所に立つ記念館の管理棟に立ち寄ってみる。
女性係員が常駐しており解説を受ける事も可能。
部屋の一角には "木製人力織機" が展示してありました。
これはデモンストレーション用に設置されているそうだ。
件の女性係員にお願いして木製人力織機の操作を見せて貰いました。
足の操作で縦糸を右手の操作で横糸を紡ぐ。
当たり前だがその手慣れた操作にはアッパレ!
これに倣って私も少しだけ操作させて貰った。
貴重な経験ができて満足した。
これで豊田佐吉記念館の拝観は終わった。
時間は未だ十分有るから次は新居関所に行ってみよう。