さようなら
いっぱい 笑顔をもらいました。
上を向いていることが
もう無理かなぁと 思ったときも
それは ほんの一瞬で
眠って目が覚める頃には
また、笑顔をもらっていました。
そろそろ わたしは終わります。
本当に、ありがとう。
もう わたしは終わります。
本当に、本当に、ありがとう。
あ、でも、
まだわたしを 見ていてください。
ぜんぶ 足元に落ちるまで。
そうしたら この子たちのことにも
気付いてもらえると思うから。
わたしがいなくなっても、
今度は、この子たちが
もっと笑って、って おねだりすると思います。
わたしのように華やかではないけれど、
あなたのことを 必要としている子たちなのです。
では、わたしは、これで。
追伸
楽屋にて
…木蓮は 花が散ると同時に、葉が芽吹くんだよね。
その若い芽は、華とおなじように、綿毛に包まれてるんだ。
すごく、かわいいんだよ。