秋期休暇を使って長崎の実家に帰省した際、

料亭花月で両親とお食事をしました。

花月は大好きな料亭で、家族で良く利用します。

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日本初の洋室と言われている個室がついたお部屋もあります。
家族水入らずでゆっくりとお話出来ます。

花月は長崎の丸山にあり、江戸から幕末にかけての国際人の社交の場でもあった、
歴史的料亭です。

丸山は当時、江戸の吉原、京都の島原とともに天下の三大遊郭とうたわれた花街でした。

しかし前述のように花月は単なる遊女との逢引きの場ではなく、最先端の文化人達が集う、高級サロンとして機能していたようです。

幕末の志士、坂本龍馬や高杉晋作、

日本に近代西洋医学を伝え、日本の近代化に大きく貢献した

かの有名なシーボルトなど、

多くの歴史的偉人が花月を訪れています。

花月でいただくのは、

長崎の卓袱料理の数々です。

日本の長い鎖国時代、唯一海外の異人とも接触が可能だった地、長崎で、

オランダやポルトガル、中国などの料理法を日本料理に取り入れたのが、

長崎が誇る伝統料理、卓袱料理です。

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伊勢海老、ウニ、マグロのトロ、関アジ、天然の真鯛などのお造り、いくら料理など




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クジラ料理と高級魚あら(クエ)の湯引きなど


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アワビの長崎天ぷら

長崎天ぷらとは、衣に味がついた、長崎特有の天ぷらです。

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カマスの押し寿司

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パスティ

汁気の多い煮物などに、パイ生地をのせて焼いた、独特な料理。

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中身はフカヒレやすっぽんの湯葉包など



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からすみ


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豚の角煮

長崎の角煮は、甘めの味付けが特徴です。

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薬膳スープ


甘味なども含め、変わらず大変美味なお料理の数々です。

しかし、何より歴史的な建物の佇まいにいつも圧倒されます。

シーボルトと、当時の丸山の遊女、日本人妻のお滝さんが実際過ごした部屋。

坂本龍馬がつけた刀傷のある柱。


信念を持って生き抜いた、時代の偉人達。

その足跡を垣間見ることによって、

私も再度自身の志すものを考え、
身が引き締まる思いとなりました。




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