ヴィンランド・サガが2025年今年の7月に完結するようです。
ヴィンランド・サガは北欧と西洋の発展においてかなり興味深い話です。
主人公のトルフィンは作物の育たない極寒の地アイスランドに生まれ育ちました。
トルフィンは幼少期からグリーンランドからやって来た冒険者レイフが発見した豊かな土地ヴィンランドのことを聞かされ育ちます。
度重なる戦争の殺戮の中、常に侵略・強奪を恐れて生きる人々の中で、トルフィンは自己も復讐の中に身を投じていき、また奴隷にも身を落として、そんな中でヴィンランドへの憧れが育まれ、やがて戦争のない平和な約束の地ヴィンランドに向かう決心をするのです。
ヴィンランド・サガは大陸の史実的にも興味深く。
ヴァイキングの信仰やその背景についても学ばさせてもらえます。
昔は野蛮だったねーって片付けるだけじゃなく、私たちが野蛮化するのは簡単なんだなって気付かさせてくれます。
人間の細かい心の機微や、狂気の芽生え方などを知るきっかけになれます。
そして主人公のトルフィンの心が強い。
人間は本当にキッカケがないと気づけない。
トルフィンがラッキーなのではなくて
トルフィンだからではなくて
結局は自分次第。
人の優しさに気づけるかどうかも自分次第。
どうあることが自分らしさか決めるのも自分次第。
それがこの世界です。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
愛と光をこめて
長谷川陽子