チャンスの神様には後ろ髪がない!!
チャンスの神様にあるのは前髪だけ。
だからいつもアンテナ張り続けて、
チャンスがやってきたらちゃんとつかめ。
・・・とはよく言ったものですが
ここで何十年も前なのに今も思い出す、過去のやっちゃった経験のお話をしたいと思います。
当時、私は約20歳で、ホリプロ預かりでお笑いの勉強をしていました。
それまで小劇団で役者をしていて、ホリプロが劇団員の募集をしていたのでオーディションを受けて受かったのですが、それがお笑い劇団だったという経緯でお笑い部門に属し、先輩芸人の兄さん達からお笑いを叩き込まれていました。
毎日ボケとツッコミを練習し、お笑いライブにも出る日々でした。
このままだと、お笑い芸人になってしまう~・・・と焦りました。
何故なら、女優の夢を捨てていなかったから。
それでお笑いをやりながらも、映画やドラマのオーディションも受け続けていた
そんな時に、一つの映画のオーディションに受かりました。
なんとその時私は監督に気に入られて、台本に無い役が私のために作られたのです。
これぞまさにチャンス!
・・・だったにも関わらず、私はそのチャンスを活かすことが出来ませんでした。
私は「精神科の医療従事者を目指す学生が現場研修を受けに来ている」みたいな役どころでした。
多分監督としては「この子が何に使えるかまだわからないけれど、面白いスパークを起こすかもしれないから起用してみよう」みたいな感じで起用したんだと思います。
もともと台本に無い役だからこそ、ある程度自由に動くことも許されていました。
・・・それなのに私のやつってばよ。
私は「空気読まなきゃ」って必死でした。
沢山の大人たちが働く現場で、TVや映画で活躍する超有名な俳優さんや女優さんもいて、完全に委縮していたんです。
その中で必死に空気を読もうとしていましたが、それが完全に逆方向に行っていて
空気を読みすぎた結果、空気になっちゃったんです。
何をすればいいかわからずに、指示待ちしちゃって、何もしなかったんです。
その後、映画が完成して、映画の披露パーティに呼んでいただいた時のこと。
撮影中とても良くして下さった助監督さんが私に言いました。
「大きく見せてくれたら修正のしようもあるけれど、何も見せなければ修正ののしようもないんだよね。何もしなければ何も起きないんだよね。」・・・って。
残念・・・!!
悔しいけれど、悔しがる資格もない!
だって何もしなかったんだからー!
「死体を見て凍り付く学生」というシーンがありました。
私は見事な凍り付きを見せました。
凍り付きオブザイヤー。
昔凍ったバナナで釘を打つCMがあったけれど、凍った私で釘が打てちゃうくらいに凍り付いていました。
そして実際の映像の中の私は「凍り付く」というより「無表情に死体を眺める学生」でした(泣)
白目むいてぶっ倒れればよかった!!
朝食べたもの吐くとかすればよかった!!
エキストラの人のほうが台本にない阿鼻叫喚を表したりしていい仕事してましたよ。とほほ。
と、こんな風に
チャンスの神様に後ろ髪はないわけです。
どんなに悔しがっても後の祭りです。
失敗をおそれて小さくまとまるより
失敗してもいいから大きく出る
やらなくて後悔して生きるより
恥をかく方がマシなのです。
失敗は成功の母
失敗が次の成功をつくるって気持ちで
前に進んでいきたいですね^^
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光をこめて
長谷川陽子