こんにちは。

関西にずっと住んでいた、学生時代の友人に久しぶりに会いました。あれ?なんか関西弁になってね?確か、出身は北海道だったはず。長く住んでいると、なまりがうつっちゃうののね。

 

で、私は昔観たドキュメンタリーを思い出しました。オーストラリアのドキュメンタリーです。「Foreign Accent Syndrome」についてのドキュメンタリーでした。「Foreign Accent Syndrome (FAS) 」っていうのは、ある日突然、朝起きたら、英語が外国なまりになってましたっていう症状です。

 

 

ドキュメンタリーには、3人のオーストラリア人の女性が出演していました。

一人目は、朝起きたら、突然、ロシアなまりの英語に、2人目はフランス語、3人目はなんと中国語なまりの英語になっちゃったって話です。3人とも共通してるのは、前日の夜寝る前にひどい頭痛がしたってことと、そのアクセントになっちゃった外国とはなんのゆかりもないし、友人・親戚もいないってこと。

 

フランスとかなら、なんとなくわかるけど、中国語なまりって。。

 

発音の仕方。リズム、イントネーション、全部変わっちゃうんですよ。

でもって、本人は、今まで通り話してるつもりだから、発音矯正もできない。世界で100例ほど確認されてるんですって。

 

こわくない?朝起きたら、いきなりずーずー弁になってたらびっくりですよね。

 

FASってのは、主に脳の機能の問題らしいけど、まれに精神的なものが起因していることもあるんですって。

 

でね、一番の問題が、彼女たちが口をそろえて言うのは、「社会的地位を失った」ってこと。

彼女たちは、仕事を失い、友人を失い、中には離婚までしちゃった人もいました。なんで、アクセントが変わっただけで、社会的地位を失うのかって?それはですね、英語Nativeの人って、外国語なまりの英語(例え、文法・単語が完璧だったとしても)、コミュニケーションをとる際に、一瞬理解するのに時間がかかるそうです。だからね、外国語なまりの教授の講義は、学生にとってはちょっと理解するのに時間がかかるし、外国語なまりの英語を話す犯罪者は、Nativeに比べて、重い罪にとわれがちなんですって。理不尽よね。

 

で、そんな感じで、お友達も親戚も彼女たちの周りから離れていっちゃったんですって。

彼女たちは営業のお仕事や広報のお仕事をしてたから、言葉を使ったお仕事をしてたわけです。中には、広報で宣伝用のビデオに出演してた女性もいたんです。中国語なまりの英語で、宣伝用のビデオ、さすがに出れないですよね。。

 

私は、英語なんてコミュニケーション取れればいいじゃんって思ってたけど、やっぱりNativeとの間にには高い壁が立ちふさがってるのです。まあ、わたしの場合、海外に住む予定もないから、通じればいいやって思ってます。

 

あ、あと、余談ですが、よく「文法なんて関係ない。コミュケーションが取れれば問題ない」っていう人いるじゃないですか?知り合いとちょっとお話する程度ならいいけどさ、結局深い話ができないと、お友達にはなれないのです。ましてや、仕事で英語が必要なら、文法はマストです。あくまでも個人的な見解です。

 

では。