こんにちは。

わたしは、外資系に正社員で勤めていた際、30代後半でマネージャーに昇進しました。年功序列の世界じゃないから、もちろん、部下の中には私より年上の方が何人かいらっしゃいました。

 

その会社では、月の残業時間が45時間以上が3ヶ月以上続くと、産業医との面接が義務づけられていました。

 

私の部下の中に、50代の方がいらっしゃって、まあ、なんて言っていいのかねぇ・・・・仕事遅いのよ。

例えば、顧客と電話をするにしても、事前に内容を整理しないで、電話かけちゃうから、だらだらと何時間も電話が続いちゃうのよね。そんで、結局結論は出ないみたいな・・。彼にアサインしていた仕事は、明らかに他の社員よりも少ない量でした。でも、彼の残業時間は異常で、結局産業医との面接を受けることとなりました。

 

私は、彼に「もっと効率的に仕事をするように。仕事のやり方を見直してみて。残業が多すぎるのは、問題だから!」と何回も言っていました。

 

産業医との面接の際、彼はなぜか、「月の残業が45時間以上になったら、申請しないように言われている。実際はもっと残業しているけど、上司が承認してくれない。自分だけ、異常な量の仕事をアサインされている。精神的にかなりつらい状況にある。」と訴えた様です。

 

後日、HR(人事)に呼ばれた私は、外部の「パワハラ研修」なるものを受けさせられました。(しかも、3日連続!)

 

「相手がパワハラを感じたら、それはパワハラです。」

「サービス残業を強制するのは、パワハラです。」

「部下の人格を否定するようなことを言ってはいけません(←言ってない!!!)

 

って、延々と講義が続いて、まじでうんざりしました。

 

私は、サービス残業を強要した覚えはありません。ただ、「あなたにアサインしている仕事は、時間内に終わる量だから、仕事のやり方を考えるように!」って言っただけです。

 

なんかさ、仕事遅い人ってさ、なんで、「自分だけ、アサインされてる仕事が多い。不公平だ。」って思っちゃうんでしょうね。客観的に観てみようよ。扱ってる案件の量が他の人より明らかに少ないでしょ。

 

今、自分も50代のおばちゃんになって、わかるんだけど、若い時みたいに頭回らないのよ。

新しいこと覚えるのも時間がかかるし、覚えてもすぐ忘れちゃう。

新しいシステムとか導入されると、パニックになっちゃう。

 

 

でも、少なくとも、若い優秀な人たちと比べて、自分は劣ってるんだなっていうのは実感してます。仕事が遅いのは「自分だけ、仕事の量が多いゲッソリ」って思わないわよ。

 

その50代の方は、結局早期退職したんだけど、ヒラ社員だから、残業代全部出てたから、多分私より手取りよかったと思いますびっくり

 

50代は50代なりに、若い人たち持っていない、経験値とか知識とかがあるんだからさ、それを活用して、若い人たちをサポートする立場でいなくちゃなぁ(サポートされる側に回ることも多いが。。。)って、思うこの頃です。

 

では。