ビックリ!急に上手くなった♬
毎日、神立で凸凹修行。正直、今日の午前中まで・・・
「ダメ、コブを上手く滑れないシクシク・・・こんなに努力しているのに神も仏もないのだね(シクシク)もう滑るのを止めて、お家にかえろ・・・)
自分のへたっぴにイライラしながら車に戻った。汗でびっしょりの下着を脱ぎ捨て、新しいTシャツに着替える。パンツもぐしょぐしょだったので、大胆に駐車場で履き替えた。
「ケッ!スキーなんて嫌いだっ!楽しくない!!」
運転席のシートを倒してため息をついた。
窓から心地よい風が僕の頬を優しく冷やす・・・
「グ~ゥ!むにゃむにゃ・・・」
「所長・・・所長・・・」
「えっ?誰??」
「スキーの神様です」
「スキーの神様?」
「はい、私はスキーの神様よ」
「けっ!神様なんていないよ!こんなに努力をしているのに、ちっともコブが滑れないぢゃん!」
「所長、あなたの努力はしっかり見てます(キッパリ)だから出て来たのよ」
「・・・ぢゃ~ぁ、その証拠を見せてよ」
「腰です」
「腰??」
「外腰です」
「外腰?」
「それがヒントです」
「・・・あっ!!」
「頑張ってね。起きたらまた滑りなさい。諦めてはダメですよ」
ウインドウガラスから、強烈な日差しが僕の目の中に差し込んできた。
「寝てしまった・・・それと、不思議な夢を見た・・・」
「どうしよう?帰らずにもう一度滑りに行こうかな」
「外腰か~ぁ・・・。よしっ!夢の中の神様の言葉を信じて、コブを滑りに行こう!頑張ろう!」
そして、再びウエアに着替え、ゲレンデに出た。急斜面のコブに行き、最初はズルズル、ドンでゆっくり降りる。そして、神様のアドバイスの動きを慌てず繰り返す。
「あれっ?スキーが回るぞっ?それと、しっかり雪面を捉える・・・」
「よしっ!この調子で、ストックをしっかり前に突いて、リズムよくっ!」
なんと、自分でもビックリするぐらい凸凹をクリアして気持ちよく滑れるのだっ!
下に降り、滑った凸凹を眺めながら
「コブ斜面って楽しい~~~!スキーって楽しい~~~!」
「夢に出て来たコブの神様・・・ありがとうございましたっ!」
「よしっ!もう一度チャレンジ!!」
リフトに乗りながら
「恋人は~~♪サンタクロース~~♪」
ユーミンの歌を口すさんだ♪
明日も神立のコブを頑張るぞ~~♪


