どうも、犬猿も仲です。



早くも3回目のブログです。
正直こういったことを続けるのが苦手なたちなので、締切が近づく度に胃がキリキリしています。
今週も難しいお題ですが頑張って書こうと思います。





「ヨコハマってなんだろう、どう思う?」
ということで。
僕が未開の地から浜の横に越してきて早6年が経とうとしています。本当に早いです。
ヨコハマと聞けば、桜木町駅周辺。みなとみらいの辺りを想像する人が多いかもしれません。ですが、大学の近くのアパートを借りて生活をしている自分にとっては、ヨコハマは横浜駅です。特に横浜駅の西側、相鉄口から出たごみごみとした街。人の匂いと居酒屋の灯りばかりで、浜とは名ばかりのその場所がこの6年の憩いの場です。


待ち合わせの人で溢れかえった相鉄口から「ヨコハマ」へ人を運ぶために口を開けている地下鉄への階段を躱して、幸川の方へ進んでいく。南幸橋に行きあたると、右手にビブレ左手にビックカメラが聳え、歩行者天国の入口が見えてくる。年中濁って底の見えない幸川では、水鳥が集まっては橋から投げ入れられるパンの欠片をつついてる。

橋を渡りきると、分かれ道がある。歩行者天国を真っ直ぐ行く時はご飯を食べたい時。一気に飲食店が増える道を歩く。左手のはなまるうどんと吉野家を通り過ぎ、キャッチの声掛けにそっぽを向きながらまっすぐ進むと、ラーメン屋がいくつか固まった一角がある。「今日はどこの気分だ」「あそこが空いてたらあそこにしよう」そんな会話をしながら日の落ちかけた横浜駅を歩いていく。結局油そばを食べるのもご愛嬌だ。

橋を渡りきった分かれ道まで戻って、今度はビックカメラの横を抜ける。そちらはお酒を呑みたい時に入っていく道。表通りとは打って変わって、道の幅も灯りも心許なくなる。薄暗い路地を照らすのは居酒屋の灯りばかりで、舌に酒の味を思い出させて気分を高揚させる。






今度は時間も道もずーと戻って、朝の相鉄口に降り立つ。幸川の方へは向かわず右手に折れて喫煙所の横を過ぎていく。最寄り駅で買ったパンをかじりながら、第2バスターミナルを通り過ぎると、左の方に相鉄ビルが見えてくる。その1階。カップの自販機で温かいコーヒーを買うと、劇場前に着く。サラリーマン達が出勤前の最後の1本を味わう横で、今日の予定を確認しながら気合いを入れ直し、STスポットに入っていく。


自分にとって、横浜駅はお酒と演劇を教えてくれた場所です。どちらも思うように味わえなかった分、このフェスで乾きを潤していきたいなと思っております。


それでは。
主宰の新井でした。