身近にミュージカルについて熱弁できる人がいないので文章力向上も兼ねて始めてみます。
(高校の時作ったアカウントの流用)
さあ記念すべき第一回目は僕の中で三本の指に入る大好きな作品です
~ミュージカルへの入り口~
さて今回から分析していくミュージカルは「マリー・アントワネット」です。
このミュージカルはキリスト教作品などを多く記した遠藤周作の「王妃マリー・アントワネット」をベースにした作品です。
(原作読んだことないから早く読みたい・・・)
ということで原作についてはまた機会があれば
話を戻してミュージカル「マリーアントワネット」についてお話していきます。
この作品を手掛けたのはウイーンミュージカルの最強タッグ、ミヒャエル・クンツェ(脚本)とシルヴェスター・リーバイ(作曲)の二人です。 このタッグが生み出した作品は二人の名前をもじってクンバイ作品と呼ばれることもあるそうです。ちなみに花總(はなふさ)まり・笹本玲奈のWキャストで演出されたバージョンは韓国でアレンジされた作品で「新演出版」と呼ばれています。日本初演の旧演出版はまだ見たことが無いので機会があれば紹介します
ちなみに今回ご紹介するマリーアントワネット以外で有名なクンバイ作品をいくつか挙げていくと、
エリザベート
モーツァルト!
レベッカ
レディ・ベス
ベートーヴェン
などがあります。
ここではこれらの作品についての紹介は控えさせていただきます。
また機会があれば紹介します(エリザベートは絶対やる)
今回は作品についてより深く語る前に簡単にマリー・アントワネットのつくられた人物像について紹介していきます。
ちなみに本公演では前述した通り、花總まり・笹本玲奈のWキャストです。
この二人についても後の記事で熱く語っていきます。
(花總まり)
(笹本玲奈)
ちなみに僕は花總まりのファンです。僕が一番好きな作品のエリザベートの象徴ともいえる大女優さんです(あ、話それる)。もちろん笹本玲奈も負けてませんシンプルに僕が生で見たことないだけ
つくられた悪女フランス王妃マリーアントワネット
(マリー・アントワネット)
マリー・アントワネットが言ったとされる有名な言葉はと聞くと「パンが無ければケーキ(お菓子)を食べればいいじゃない」と答える人が大半ではないでしょうか。
実際に僕自身もマリー・アントワネットといえば世間を知らない贅沢好きなお姫様というイメージを持っていました。
また第一幕の最初の部分でも「パンが無ければケーキを食べればいい」という趣旨の歌詞が出てきます(詳しくは後々語っていきます)。このようにマリー=世間知らずで贅沢三昧という印象が完全に定着してしまいました。しかしこのフレーズ実際にはマリーが発言したものではありません。俗にいう冤罪ですね。可哀想
ではいったいこの発言は誰がしたのか、また初めて史料に出てきたのはいつなのか。見ていきましょう。
例の発言にはあの有名人が!?
この発言の出典史料はルソーの自伝である「告白」です。このルソーという人物の名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。実は中学の公民の授業で出てくるんですよね「社会契約論」という単語を覚えていますかその思想を主張した人物がこのルソーなのです。あのなんかよくわからないけどなんか凄そうで多分めちゃくちゃ頭のいい人が今なおマリーの評判を落とす本を書いてしまうとはこんな情報ばかりを見てみるとルソーもマリーアンチなのかと思ってしまいます。いいえ、決してそんなことはありません。この件についてウイキペディア先生を基に解説していきます。
この「告白」という本が執筆されたのは1764年から1770年にかけてです。ちなみにパンが無ければ発言に関しての部分は1765年に執筆されたこと。1765年この数字を覚えておいてください。一方でマリーがこの世に生を受けたのは1755年、つまり例の発言が執筆された時、彼女は10歳、しかもまだこの時期にはフランス王朝に嫁いでいません(まだこの時期はオーストリアですね)。このようにきちんと時系列をみていくとマリーがこのような発言をしていなかったのは明白です。そもそも実際に誰がした発言なのかもわかっていません(ややこしい)。
(ルソー)
終わりの締め言葉
いかがでしたでしょうか。あの発言がマリーの発言じゃないと知って少し彼女の印象が変わったのではないでしょうか。
次回のミュージカル「マリー・アントワネット」分析は登場人物について僕なりに説明するつもりです。
Mercie Au revier