昨日は奉仕団事務局当番の日でした。
ある小学校の先生から、拡大教科書のことについて、緊急連絡のようなものが入りました。
たまたま、拡大部会員の私が事務局当番だったので、電話を代わりました・・・。

先生が言われるのには、
「教科書出版会社発行の22ポイントの標準拡大教科書を使っている児童のことで。
22ポイントとはいうものの、教科書1ページが2~3ページにまたがって(拡大して)書かれているので、先生が説明している箇所とは違う箇所(違うページということになります)を捜さなければならない。
国語と算数は毎日使うものなので、母親が可哀想に思って、お友達と同じように、1ページが1ページに収まるようにA4サイズにして作りなおしている。」とのことでした。

2~3ページにまたがって拡大してあるものを、A4サイズとはいえ1ページにまとめるのは、ボランティアといえども大変な作業量ですから、お母さまが一人で頑張るのは並大抵のことではありません。

「検定教科書を単純にA4サイズに拡大されているのでしょうか?」
「それは分からないんだけれど、紙の端ギリギリまで使って作られています。やはり1ページに収まっています。」

もし、検定教科書を使用して拡大するなら、教科書を個人で購入しなければならないし、自宅でカラーコピーするのは大変な作業だし金額もかかります!
学校でコピーさせてもらうなら金額は抑えられますが、その場合は学校の予算内で無ければならず。。。

富士ゼッロックスで利用者登録をすれば、出向いていかなければならないけれど、無料でコピーすることは可能。
そのお話も一応してみました。。。。


しかし、、、いま保護者が一番心配し焦っていらっしゃる理由は、文部科学省に申請(弱視の子どもが利用する教科書をどれにするか? 検定教科書? 標準拡大教科書? ボランティア作成の拡大教科書のいずれか採択)する期限が6月8日なので、どうしたらよいか? と言うことなのでした。
近くのボランティアグループに問い合わせたところ、「難しい」と断られたとのこと。


神奈川県視覚障害援助赤十字奉仕団・拡大写本部会は、引き受け手がいなくて困っている利用者が最後の砦として連絡してこられるグループとなっているようです。
断ったグループが紹介なさったのかもしれません。。。


私たちはなんとかして作ってあげたいとの思いも強く、人数も60数名(昔はもっと多かったのですが・・・)と多いので、部会員全員が頭を悩ませて取り組んでいます。


しかし、6月8日とは、もう時間がありません。。。
文部科学省への申請等に詳しい部会員が、たまたま会議に出席していたので連絡を取り、再度学校から電話をもらって相談してもらいました。


結果。。。
文部科学省へは、「ボランティア作成の拡大教科書を使用」と申請。
お母さまがご自分で作られているA4サイズの拡大教科書のコピーをFAXで送ってもらう。
それを元にみんなで検討する。
時間の都合をつけて、こちらへ来て頂き、話を伺う。
7月に開く予定の「利用者との懇談会」にも来て頂き、再度お話を伺いつつ、他の利用者・保護者と繋げる。
ことになったようです。。。

先生も保護者もホッと胸をなで下ろされたことでしょう。。。

盲学校の先生はルーぺを使って授業を受けるように、言われるらしい。
しかし、小学校低学年のお子さんに、ただでさえ不便なのにルーペを使えとは・・・!
中学生くらいになれば、将来のことも見据えて、そういった取り組みも必要かもしれませんが・・・。


標準拡大教科書が一般的になったとはいえ、22ポイント~28ポイントでは見えにくいお子さんもいらっしゃる筈。
ボランティア作成拡大教科書で多いサイズは40ポイント以上。
大きなサイズでも作ってもらえるのだと知らない保護者も多いと思います。


長年活動しているボランティアの方が保護者よりも先生よりも、情報をたくさん持っていると思いますので、遠慮なさらず、何でもご相談下さい。