私が活動している拡大写本グループは神奈川県下なので、直接関係はないのだけれど、知っている先生や視覚障害者が講演するというので、仲間4名と出かけてきました。


講演会場は八王子クリエイトホールです。


午前の部:
ニーズに合った読書方法をサポート
見えにくさ体験


午後の部:
情報機器で広がる、視覚障害者の快適生活
通常校と盲学校、視覚障害児の学びを支える連携のために


10:00~16:00までの長丁場でした。




午前の部でも午後の部でも、活躍したのは「タブレットPC(とくにiPad)」でした。


私もdocomoのタブレットを愛用していますが、これは本当に便利です。
自分の見える大きさに指で拡大できるからです。
もっと便利な方法を教えてもらいました。
背景の色、文字の色なども変えられるらしい。。。
ツールを入れれば、音声だって出てくるという。


特にDAISY教科書には驚きました。
拡大教科書を利用する場合、それなりの手続きを踏まないと無償供与してもらえないのですが、手続きが間に合わなかった場合、川崎教育委員会では、日本リハビリテーション協会からDAISY教科書を貸与してもらう、との返事をもらっていたのですが、まさにこれでした。


種類にはナビゲーション+音声、ナビゲーション+テキスト、ナビゲーション+音声とテキストの3種類があるとのこと。
本を読むようにページがめくれる、自分が読んでいるところが色が変わる、音声が出る・・・大変便利だと思いました。

ただ、タブレットが眩しいのは問題なので、この点をクリアして欲しいですね。
市販されている電子書籍では、目に優しく眩しくないものもあるようなので、同じように出来る筈だと考えます、、、。



見えにくさ体験コーナーも盛況でした。
私が今書いている光村図書5年生の標準拡大教科書が展示されてあったので、手に取ってみました。
字の大きさは26ポイントなので、書いているポイントよりは多少大きいけれど、それにしては表やグラフが小さい、新出漢字はこれでは小さすぎる等々、大いに文句を言ってきました(爆)
A4版で、一冊が重いのも大変です。。。




午後からの講演でも
「学習に役立つタブレットPC活用法とその周辺」の題で、作業療法士のM氏が講演されました。
情報機器が視覚障害者にとって、なくてはならないものだと言うことがよく分かりました。


私たちが知っている視覚障害者は、ただいま大学生。
自分の夢を叶えるために、アメリカ留学に果敢にアタックして9ヶ月間の留学生活を体験、その後も青年海外協力隊の短期ボランティアとして開発途上国で1ヶ月間活動されたとのこと。


小・中・校と普通校に通い、私たちが作る拡大教科書で勉強してきたお子さんが、このように立派に自分の夢に向かって頑張っている姿は、嬉しくもあり誇らしくもありで、、、小学校低学年から知っている私たちはウルウルしたのでした。


知っているN先生が進行役を務められたパネルディスカッションも有意義で、遠かったけれど出席して良かったな、と思ったことでした。。。




大学生には、県拡連の勉強会でもお話しして頂くことになっています。
県拡連には、利用者の話を直接聞いたことのないグループがたくさんあるので、「拡大教科書との出会い、良かったこと、悪かったこと、困ったこと、直してもらいたかったこと、今だから話せる拡大教科書の課題等々」について、話して頂ければと頼んであります。
とても楽しみです。。。